Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2016年9月23日(金) 「節約」

先の大震災の影響ですっかりエネルギー消費節約をテーゼとしてしまったのが、私の妻である。おかげで、トイレのウォシュレットはいちいちコンセントを外さねばならず、風呂は女優でもないのに半身浴を強いられる。だが、これはまだいい。夏場、我が家のクーラーの設定温度は気前良く出血大サービス状態で28度、通常29度なのである。たまにリモコンを見ると30度と設定されていて、もはやクーラーの定義とは何か、議論を戦わせたくなる。私は代謝が良い。だが、なぜかくも代謝が良いのに太るのか。あまりに不可解だが本旨と外れるので触れないが、太っている以上、少しでも暑いととどまるところを知らない滂沱の汗。フウフウブヒブヒ言っていると、傾斜のある自宅では、汗の小川がさらさら行くよと、流れて行った先に溜まる汗水。腐るフローリングに皮脂と抜け毛でドロドロになった沼と化し、一度はまってしまたら最後。汗と皮脂と抜け毛の中にズブズブと沈んでいく我が身に、あぁ我が人生なんと細く短かったのかと走馬灯が頭の中をぐるぐる回り、太っているから沈むのは速いよねという妻。回す前に掃除をせよという真っ当な意見はあるものの、頼む。せめてあと1度でも、2度だけでも設定温度を下げてほしいのである。(HK)

水道の水を全開で出しっぱなしにする人が家にいる。あの音を聞くと、ストレスでならないが、毎日毎日、口うるさく言うのもストレスである。歯磨きの間も、ずっと出しっぱなしで、本当にいかがなものかと思っていた。今年の夏、東京は水不足だった。9月の雨続きからは想像できないが。テレビで「1日1人10リットルの節水を」と呼びかけられていたのを、大きなチャンスと捉え、歯磨き中の水の出しっぱなしはやめるように、強気に命令してみた(テレビの情報によると、水を止めて歯磨きをするだけで、10リットルの節水になるという)。だって水不足だし、ということで。子どもの手前、しぶしぶであるが、水を止めるようになった。やればできるんじゃないか。が、残念なことに、水不足が解消されたとどこかで知ると(私は言ってない)、元の出しっぱなしの状態に。できるんだったら、やり続けろーと心の中のつぶやきが、その時は、大きく口から発せられてしまった。(M)

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