Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2016年9月9日(金) 「病院」

子供が小さいときは、本当によく子供を連れて病院へ行った。かかりつけ医、大きな病院、救急病院、ときには遠くの病院まで。入院3回、手術2回、救急車も4回乗った。「うちの子は、健康だけが取り柄でね~」というのが憧れのフレーズですらあったが、今はすっかり元気になり、かかりつけ医にも、予防接種に行くくらいになった。成長するものである。安心したのもつかの間、今度は自分のほうが、いろいろと引っかかったり、不調が出たりして、病院に行くことが多くなってきた。友達と会っても、(不)健康の話が増えてきた。以前は、「何の化粧品がいいか」「どこのお店がおいしいか」という話題が多かったのに、今や「何のサプリが効くか」「どこの病院がていねいか」という話題が会話の中心になってきた。いよいよ「このゾーン」に入ったようだ。明日の土曜も、皮膚科に行くことになっている。(M)

2年くらい前に入院した。30数年生きてきて初めての入院、そして手術。その非日常性にワクワク。1週間の入院は、欲し続けた自分だけの時間だ。入院の案内書類は、修学旅行のしおりとしか思えず、入院前日は準備でワクワク。入院し、絶対眠るものかと挑んだ全身麻酔。あっという間に暗闇に吸い込まれるような感覚で、目覚めると襲ってきたのは暗い病室。担当医の許可制の外出。インターネット環境もない、テレビはいちいちお金がかかる。同室のお爺さんのいびきはうるさい。食事は薄味だ。あれほどまでにラーメンと餃子をたらふく食べたかった時はない。シャワー浴びることも退院前日までできなかった。自分だけの時間とはいえ、当たり前のことながら、まるで自由がないと痛感した。(HK)

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