Editor's Room

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2016年8月26日(金) 「読書感想文」

ちょうど1年前、あまりに本を読んでいないことに愕然とした。これではいかんと、読書習慣をつけるために、年末までに50冊読むという目標を立て、読んだ本の感想を読書のログを記録できるWebサイトに書き溜めはじめるようにした。こんな風に。「読んでもないのに批判するのも良くないという建前のもと、悪意と好奇心を持って、何かのついでに図書館で本書を借りてみた。期待を裏切らない文章力と表現力。ページを開いて、閉じるまで予想を全く裏切らない展開、そして結末。編集がここまで著者の奔放さを野放しにしているのは自費出版だからか。設定が遥かかなた次のミレニアムなのに、現代そのものの世界観がタイトル中の「リアル」の所以と想像される。徹頭徹尾の破綻にめげず、長文に仕上げた能力には敬意を表したいが、図書館から自宅までの運搬コストを補うほどではない」。30冊を超えたあたりで飽きてきたので、目標は頓挫し、読書習慣は身につかなかった。(HK)

夏休みももうすぐ終わりである。今、うちの子どもは「読書感想文」に取り組んでいる。たいした文章も書いたことがないのに、いきなり原稿用紙2枚分の感想文を課題に出すとは、学校もなかなか大胆である。読書感想文というものが一切思い出せないので、学習マンガ「読書感想文の書き方」を子供に与え、自ら取り組ませている(聞こえはいいが、めんどくさいのが本当のところである)。夏休みに帰省したとき、驚いたことがあった。2歳違いの弟と会ったら、「そういえば、昔、500円で(私に)、読書感想文を書いてもらって、大変だったことがある」と話し始めた。どう大変だったかというと、「その感想文が学年の代表に選ばれて、さらに上のコンクールに出されそうになった」と言う。本も読んでいなかったので、焦って、親と一緒に辞退しに行ったらしい。私にはその記憶が一切ないのだが、弟も母もさぞかし焦ったであろう。しかし、読書感想文のために、500円も弟から巻き上げていたとは・・・。そっちの事実に自分でも驚いた。(M)

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