Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2016年7月22日(金) 「歯医者」

歯医者はきりがない。一度歯科医院の門をくぐったが最後、歯科医はキーンキーンと不気味な音を鳴らしながら、債鬼のごとくどこまでも追いかけてきて、いつまでたっても終わらない。虫歯は完治したのに、定期検診をきちん受けた人が老後何本歯が残るのかなどという歯科医の巧みなプレゼンテーションに屈して、数ヶ月に1回定期検診を受け続ける羽目となった。何年か通い続け、私の疑問が強くなった。歯医者という資本家に治療費を搾取される労働者なのではないかと。あぁこれが革命の機運なのかと『蟹工船』の世界であるが、そういうことではなく、面倒になったので引っ越しのタイミングで通うのを辞めただけである。それから数年経った今月、歯茎が腫れているので、診察してもらうと、これまで維持し続けていた親知らずを抜く羽目となってしまった。定期検診を続けていれば、維持できたかもしれないと思うと、後悔なのである。(HK)

去年の夏、ちょうどお盆休みの時、HKと同じように歯茎が腫れて、近所の歯科医院に駆け込んだ。子どもが同級生ということで、もしかして、優しくしてくれるかもしれないという目論見もあった。しかし、子どもの同級生のお父さんであろう歯科医師の先生は、容赦なく、ダイナミックに治療をしてくれた。麻酔がかかっていても、涙目になるほどの痛みである。元の痛みのほうが良かったと、後悔すらした。治療が終わって30分ほどは、実際の痛みと痛みから受けた精神的ダメージで放心していた。そして先生から言われた言葉が頭の中をぐるぐると駆け巡っていた。「親知らず、抜いたほうがいいでしょうね」。親知らずがあったとは・・・。しかも、大学病院の日帰り手術で抜けという。恐ろしすぎる。あれから、かれこれ1年が経とうとしている。たまに、うっすら奥歯に痛みを感じるが、気のせいだと、ごまかし続けている。(M)

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