itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。
2016年5月20日(金) 「遠足」
千葉に住む甥の遠足はディズニーランドだったそうだ。それに比べ、埼玉に住む愚息の遠足は幼稚園から徒歩15分ほどの調整池の土手で、あまりの不憫さに涙を禁じえない。遊具もなにもないため、犠牲になるのは母親たちであり、日光を遮るものが何もない炎天下の中で、そり遊びに興じる子供たちの下人として働き詰めの一日である。普段夫を下人扱いしているから、いい気味だと胸がすく。だが、帰ってきた後の対応をしくじると後々までの禍根になるため、今から嘘くさい労わりの言葉を捻り出し、さらには台本を手に持って読み上げるわけにもいかないから、諳んじなければならない。早くもプレッシャーで押しつぶされそうで、胃は何も受けつけない。昨晩は餃子の王将食べ放題飲み放題で、たらふく餃子を食べ、瓶ビールをダースで飲み尽くす予定を断念したのは、ひとえに今日の遠足のせいである、というのは全くもって過言なのである。(HK)
遠足と言えば「おやつ」だが、最近は昔とは傾向が変わってきている。金額は決められておらず、「食べきれるものを1つ」、そして「友達との交換は禁止」となっている。アレルギー対応である。バナナがおやつかどうかの時代とは、すっかり変わっている。先月末、子供の学校も遠足に出かけた。電車に乗って、大きな公園まで。100人以上の子供と一緒の車両に乗リ合わせてしまった人に、遠くから、そして心から同情した。私なら車両を移るであろう。遠足のテーマは「春を見つける」。見つけた春をビニール袋に入れて持ち帰るのだ。だが我が子が持ち帰ったのは、カブト虫(と推定される)の足1本であった。ほかにもっとあっただろうと、親として肩を落としたのは言うまでもない。そのカブト虫の足について、喜々として「これがクワガタではなく、カブト虫だと思う理由」「それがオスだと思う根拠」や、「鳥が体を食べてしまったという本からの知識」を話す我が子。こ、個性的だ・・・。この個性をどう伸ばせばいいのか・・・親としては悩むところである。(M)