Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2016年4月8日(金) 「結婚式」

地方の結婚式はその土地の文化が見られるので、なかなか興味深い。初めて参加した私の田舎での友人の結婚披露宴では、友人はゴンドラに乗って、下から舞台にせり上がってきた(スモーク付)。鳩も飛んだ。あまりの演出に度肝を抜かれた。お色直しも4回くらいあったと記憶している。ただし、これが伝統的なのかどうかは私も分からない。別の友人の結婚式は、半分カラオケ大会のような感じで、知らない人の歌(主に演歌)を聴くこと7時間。着物を着て行ったことを心の底から後悔した。後で主役だった友人と話をしたところ、主役たちもほとほと疲れ果てていたらしい。地方は引き出物も豪華で、ある酒どころの友人の結婚式に出席したときは、記念品や菓子折りのほかに、瓶入りのお酒1升が配られた。重くて持ち帰れないので、配送するために、重さを計測したところ、引き出物一式で8キロを超えていた。名古屋の結婚式は豪華だと聞くので、一度、名古屋の伝統的な結婚式に出席してみたい。残念ながら、そっち方面に知り合いがいないのだが、やってみたいことがまた1つ増えた。(M)

結婚式で友人代表のスピーチをしたことがある。出席者の中で親族を除けば、新郎と最も付き合いが長いのは私であり、新婦は私の以前の職場での同僚。新婦が私に「素敵な女性を紹介したい」というから開かれた合コンであるにもかかわらず、新郎と新婦はこのとき出会い、新郎と新婦と私のたった3人となった二次会のカラオケで私は一人、H jungle with Tの「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント」を音程を外しながら熱唱している横で、愛を育んだのだという。平安時代の天皇のように簾の向こう側ならまだしも、人前に出て話すなど、話し下手の私にとってはとんでもないのである。穴があったら入りたい。穴がなくても掘って入りたい。どんな結果になっても知らないからなと新郎に言い放ちつつ引き受けたものの、案の定本番では失敗した。今後はどのような場面でも、たとえノーベル賞受賞をしたとしても、金輪際人前でスピーチなどしたくないと決意した。幸いなことに、これ以降スピーチを頼まれることもなく、スピーチする栄誉を授かることもない。(HK)

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