Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2016年4月1日(金) 「新年度」

この季節になると、新入社員だった頃のことを思い出す。半人前以下、浮かれ気分だったなあと恥ずかしい気持ちでいっぱいにもなる。通勤ラッシュを、なめていたのか、あまり深刻に考えていなかったのか、途中の駅で人の流れで、ホームに押し出されてしまい、全然乗れずに遅刻寸前になったり、持っていた傘が90度に折れ曲がっていたり、結構ひどい目に遭った。今なら気合と迫力(と年齢)で、乗り越えられそうだが、あの頃はまだ本当に若かった。4月は桜も咲く。お正月とはまた違った「始まり」を感じるいい季節だ。といっても、実際は新入社員でも、新入生でもないので、日常が続くだけだが・・・。週末は、気持ちを若返らせるために、お花見に出かけよう。雨が降らないことを願う。(M)

会社の決算期は12月なので、今日は普通の月初である。だが、世間では、今日入社式が執り行なわれているところが多いのだろう。はち切れんばかりの若さが日本中を埋め尽くし、弾き飛ばされた私はオフィスの隅で息をひそめている。なぜ、新卒はあれほどまでに初々しいのか。その声の張りはどのように声帯を鍛えれば出せるのか。がんばっているのか。演じているのか。初々しさを武器に街を闊歩するだけに飽き足らず、全くもって腹立つことに、最近の若者は十数年前の私の新卒の時よりも、明らかに優秀そうなのである。優秀さはいまさらどうしようもない。せめて、初々しい中年を目指し、声を張ってみようか。声帯が追いつかない。(HK)

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