Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2016年3月4日(金) 「小さな幸せ」

退職したアイルランド人プログラマーの置き土産である小さな桜の盆栽。今は、母国語は日本語ではなく、プログラム言語である天才プログラマーが育てている。適当に放置するかと思いきや、毎日の水やりは欠かさない。窓辺に置いて、陽の光を当てている。思いのほか、まめに世話をしているのである。その成果もあり、芽吹きはじめた。社歴も年齢も上である人生の先輩として「お前の目標はなんだ。盆栽なんぞに脇目も振る暇があるのか。世界一のプログラマーになるのではなかったのか!」と盆栽を叩き割って叱咤激励しなければならないが、彼は私の全てをはるかに凌駕しているため、甲斐甲斐しく世話する彼の姿を見続けている。見続けるだけでなく、ほっこりすらしてしまうのである。早く桜の花が咲くといいなあとも思っている。慚愧に堪えない。(HK)

自分だけの時間は、夜10時からくらいからなので、夜、たまにコーヒーを淹れ、お菓子を食べる。太ることも、カフェインも全く気にせずに。やらなければいけない家の事務処理をしたり、友達とチャットしたり、気が付くと夜は更けている。先日、録画した映画を観ていたとき、体がすごく冷えていることに気づいた。もうすぐ映画も終わるので、寝る時間だ。ココアが飲みたいが、さすがに気が引ける。そこでお湯を沸かし、そのまま飲んでみた。びっくりするほど、その白湯が美味しかった。「ああ、幸せすぎる」と小さな幸せを感じた。身体も温まり、気持ちもほぐれた。映画のエンディングは微妙だったが、ほっこりした気持ちで眠りについた。たぶん、あの時の白湯の味はこの先も忘れないだろう。(M)

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