Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2016年2月26日(金) 「財布」

「ダメだ。水道水を飲め。」と息子に冷たく言い放てばよかった。先日旅行先のプールの更衣室で子どもにジュースをせがまれた。子供に媚びを売る父親として、素直に財布から金を取り出して、買い与えた。その数分後、財布が手元にないことに気づく。ジュースを買った後、財布どうしたのだろうかと、思い出せないが、時間、場所が特定できている以上、誰かが盗らない限りはすぐに出てくるはずだと怒りと嘆きに満ち溢れるが、時すでに遅し。注意力散漫に磨きがかかり、妻にも日々注意されていたのにもかかわらずの財布紛失で、すっかり立つ瀬はなくなったのである。たった数分で、私の未来は真っ暗となった。すっかりしょげ返る数日を過ごしていた昨日の会社帰り、「こんな僕でもどうなるんだろうなあと、今後が不安になることがあるんだよ」と大きめの身体をした男子中学生が同級生に向かって話していた。まるで「中学生日記」か、昭和の青春ドラマの1シーンのような語り口。「でもなあ、そう考えないようにしたんだ。それはなあ・・・」と、ここで私の中に近藤麻理恵先生のご登壇である。お世話になります。自分の部屋の中にある不用品を整理すれば、失ったお金分は取り戻せるのではないか。ちょっと考えれば、まったく取り戻したことにはならないのだが、今の不安を解消するためには、目に見えるお金である。「ときめき」を基準に選ぶのがこんまり風。「金になるか」を基準に選ぶのが私風。自分の部屋にあれば格が出るだろうという全く読まない本。コレクション的にとっておいたもの。便利かと思いきや全く使わないIT機器。本気になれば発掘されるのである。いくらに換金できるか。私は今ときめいている。(HK)

どこかで(ネット情報だろうか)、節分の時に財布を替えるといいと聞きかじり、今年はそれに合わせて財布を替えてみた。1か月近くたつが、特に何も変化はない。子供がインフルエンザにかかったけど、私には移らなかったくらいだろうか。財布と全く関係ない気もするが。思えば、これまで、お金が貯まると言われていることを、いろいろやってきた。ピンクの財布がいいと聞けば、ピンクの財布にし、桜の花びらが地面に付く前にキャッチして、それを財布に入れておくといいと聞けば、それを実践してみた。だが何をやっても変わらない。問題は財布ではなく、収入と支出の関係なのではないか。今までの超どんぶり勘定をやめる時期が来たのではないか。うっすらと(いやたぶんはっきりと)気づきつつも、今日も財布にお願いするのだった。他力本願バンザイ。(M)

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