Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2016年1月29日(金) 「徹夜」

先日、6年ぶりに美容院に行った。1000円カットでは数ヶ月間伸ばし続けた髪を収拾できないのではないかという懸念、そして伸ばした髪をカリスマ美容師の手を借りれば幻のおしゃれなヘアスタイルになるのではないかという期待を込めて。格安クーポンを手に胸を膨らませて美容院に行ってみれば、出てきた雑誌は「LEON」だった。6年前は「MEN'S NON-NO」であったのに、「あぁ私もLEON世代に突入してしまったのか」とさめざめと心の中で泣く。美容師に話しかけられまいと、ふんだんなジローラモにむせ返りつつもLEONの世界に没頭してみれば、紙面を覆い尽くす香水のニオイのきつそうなチョイ不良おやじは誰もがエネルギーみなぎっている。ひとたび遊べば徹夜など全く意に介さないのだろう。翻って、今の私は徹夜などとんでもないのである。終電を逃すのを何よりも恐れる。衰弱した私だけでなく、同世代以下の人に聞いても徹夜は絶対無理という声しか聞こえない。10年くらい前の職場ではたまに徹夜で飲んでいた。もちろんまだ若かった私だけでなく、草木も眠る丑三つ時でも、30代後半の先輩は20代だった私以上にパワー溢れていた。そしてそのまま徹夜しても、翌日の仕事は抜かりなかった。今の私が思うに、彼らはバケモノの何物でもない。何故、彼らはあれほど徹夜でも元気なのか。バブル時代に徹夜で遊び狂うことによって鍛錬されたのだろうか。ジュリアナ東京恐るべしである。(HK)

ドラマを見ていると、主人公が徹夜で仕事をしていて、朝出勤してきた同僚に「徹夜ですか?」と聞かれるシーンをときどき目にする。そんなときの主人公の顔はやや疲れている風にはなっているが、しっかりとメイクはほどこされていて、よれよれ感がまったくない。もちろん、そのまま続けて勤務を続ける設定だが、通常モードで働き続ける主人公は徹夜明けの疲れなどみじんも見えない。やはりドラマである。たまたま見たドラマで、ガッキーこと新垣結衣演じる主人公が、何日も寝ていないシーンがあったが、3日くらい寝ていなくても、ガッキーは、それはそれは可愛かった。もともと可愛い人は、寝なくても可愛いのだろう(ドラマだけど)。だが普通の人はそうはいかない。睡眠不足の朝、自分の顔を鏡で見て卒倒しそうになったことがある。眠いのに一気に目が覚めた。これが徹夜ならば、きっと自分で自分に外出禁止を命じるであろう。そもそも、徹夜をする体力すらないのだが…(泣)。(M)

itoh.comトップ > エディターズ・ルーム > 2015年バックナンバー

go Pagetop