Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2016年1月8日(金) 「駅伝」

田舎があると、お正月は何かと忙しい。帰省ラッシュにもまれ、実家では暇ながらも、結構やることがある。親戚に顔を見せたり、昔の友だちに会ったり、初詣にも出かける。お年玉だって配らなければならない。そんな私は、1回でいいから箱根大学駅伝を最初から最後まで見たいという野望を持っている。往路復路、両日だ。大学生たちが走っている姿は、何時間見ていても飽きないし、毎年、さまざまなドラマがある。全部見られなくても、感動するくらいなので、全部見たら、どれくらい感動するのだろう。それなら一度くらい沿道に応援に行ったらどうだろうかという意見もあるだろうが、全体を見たいので、それは遠慮しておく。決して、「寒そうだから」という理由ではないことは、付け加えて強調しておきたい。(M)

私が箱根駅伝の走者だったとする。往路1区、日比谷公園あたりで足首をグキッとやってしまい「ムリムリ、ギブギブ」と手でバツ印を作りながらリタイアしたら、その空気に耐えられるのだろうか。私以外の誰も走らせることのない鮮やかな自己完結である。スポーツマンは爽やかさを装うので、口々に「気にするな」「仕方ない」「怪我大丈夫?」「よく頑張った」などと言い寄ってくるかもしれないが、その怨念たるや夜な夜な怪しげな神社で呪詛するレベルだろう。タスキをつなぐ。何と駅伝は責任の重く、罪深いスポーツなのだろうか。したがって、私は駅伝をしたことはない。同じタスキをつなぐスポーツであるリレーの選手にも選ばれたことはないが、これはただ足が遅いだけである。(HK)

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