itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。
2015年12月25日(金) 「部活」
若者の汗と涙はグラウンドに落ちている。私の汗は駆け込み乗車した電車の中に、あくびをした拍子に溢れた涙は惰眠をむさぼる枕に染み込んでいる。体育会系の部活に所属した経験は、小学校4年生のゲートボールクラブだけであり、部員不足による廃部の影響で昔の遊びクラブに移籍したら最後、運動神経の悪い男があえて身体を動かす必要はないと、中学生以降は血迷っていくつかの文化系に足を踏み入れんとしつつも、多くの時期を帰宅部のエースとして過ごした。もし、ジュンガル部やらオイラート部など、本気で取り組める部活があればとも思うが、乗馬はつらい。しかし、後悔している。青春時代何か真剣に部活に取り組んでいたらと。味わえなかった甘酸っぱい青春が。爽やかにグラウンドを駆ける私の姿を、熱い視線を送るマネージャー。もとい、私は中高男子校出身だった。青春はどちらにせよ無理としても、部活を真剣に打ち込んでいないことで得ていないものの多さに、後悔している。実際の部活動に打ち込むことより、今後悔する方が絶対楽なのだが。(HK)
子どもがミニバスケット部に入っている。始めるにあたって、準備したのはバッシュだけ。なんとも安く始められるスポーツだ。友だちの子どもが最近、野球部に入った。練習着(上下)、アンダー(替えも)、シューズ、靴下、帽子、グローブ、バット、ベルト、バットの入る野球専用バッグなど、特別イイモノを選んでいないのに、始めるだけで5万円以上かかったと友だちが嘆いていた。そりゃ、嘆きたくもなる。しかも子どもなので、すぐに成長し、サイズアウトして買い替えになるという・・・。野球とはなかなか家計に厳しいスポーツである。部活は親の負担も小さくない。お弁当を作ったり、試合に同行したり、練習のお当番があったり。だが、ミニバスケットは屋内なので、老いた私の身体にもまだやさしく、雨でも外で練習があるサッカーや野球を選ばなかった子どもを誇り(?)に思う。いろいろ大変ではあるが、技術面以外でも得るものは多い。部活に入って良かったと思える。日曜の朝のお当番の時以外は。(M)