Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2015年10月16日(金) 「行列」

先日、吉祥寺へ時間つぶしで行ってみた。戦隊モノのイベントが中野であり、主演俳優目当ての妻と俳優に近づくためのエサとして使われる長男の送迎に使われた挙句に、イベントの間に次男とどこかで待機せよと命じられたことによる。日本で一番住みたいオシャレな街を、1,000円カットで髪を切り、大型ファッションチェーンの服に身を包み、まるで「子連れ狼」から猛々しさを取り除いたような佇まいでベビーカーを押しながら、アイスをかじったり、井の頭公園をブラブラしていて、気がついた。流行の最先端を行く人たちは、行列に長時間並ぶことを厭わない人であることを。なぜ、オシャレな人々は行列に耐えられるのだろうか。少し前、アメリカ西海岸のコーヒーチェーンが日本に初出店したそうである。オシャレな人々がMacBookAirを片手に挙りて押し寄せ、1杯のコーヒーを求めて何時間も並んだのだという。コーヒーを飲みたければ、すぐそこの自動販売機でいつでもすぐに買えるではないかと思ってしまうのである。西海岸でいつも飲む味らしいが、千葉で飲むいつもの味「マックスコーヒー」なら、地元の自動販売機ですぐに買って飲める。青いボトルよりも、黄色い缶がコンビニエンスである。行列に耐えてまで手に入れたいものは何なのか。とにもかくにも、私にとって流行の最先端はあまりに遠すぎるようだ。(HK)

夏まで子どもの習い事で日曜の朝に原宿に行っていた。駅から歩き始めると、2つのすごい行列を見かける。ひとつはポップコーンで、もうひとつは不明だが、若い女の子ばかりだから、別のスイーツかアイドル系の何かだろうか。もちろん両方とも開店前である。みんな何時から並んでるんだろうなと、ポップコーンの甘い香りに包まれながら、歩いていくと、今度はおしゃれな雑貨屋さんの前に行列、その横にも何やら行列が・・・。原宿近辺には、パワフルで忍耐強い人が集まっているのか。並んでいる人たちも、なんだか楽しそうだ。並ぶことは羨ましくないが、楽しそうに何かを待っている、その若さ、パワーは眩しく羨ましい限りである。(M)

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