Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2015年9月18日(金) 「行きつけ」

「行きつけ」は難しい。会社から自宅への帰り道、つまり前門の虎、後門の狼の状況下において、軽く一杯やりたいことが多々ある。気になる立ち飲み屋がある。だが、外から店の中を覗くと、店員が常連と思われる客と談笑しているのが見えるのだ。怖気付く。少し前に、客がいない好機をついて入ってみた。しばらく放っておいてくれて、勇気を振り絞った甲斐もあったと思った矢先に、店員が話しかけてくる。何故お一人様が大好きということが伝わらないのか。そのうち、常連が来店する。楽しげに内輪話で盛り上がる。何故、私がが寂しげだと気付いてくれないのか。気になる店であり続けるのだが、それ以来足を踏み入れる勇気は湧かない。一度「行きつけ」ができてしまうと、引き際は難しい。10年以上同じヘアサロンに通っていた。担当美容師は、私を岡田准一や妻夫木聡にする腕はなく、無駄に大枚をはたいていたのだが、引くに引けなかった。結果、私は10年もの年月を岡田准一や妻夫木聡になることなく、私であり続けた。(HK)

「行きつけ」といえば、おしゃれなバーとか、店員さんと顔見知りの飲食店などだろうが、マッサージ屋さんしか浮かばないのが、なんとも悲しいが、せっかくなので「アロマオイルトリートメントサロン」と呼び、オシャレ度を上げたいと思う。サロンのオーナーとは、彼女が独立する前からの付き合いなので、もう10年近くになる。まさに「行きつけ」だ。何度か別のところに行ったりもしたが、やっぱりゴッドハンドを持つ彼女のところに戻ってきてしまう。そんな彼女は最近、新しい技術を取り入れ始めた。腸のマッサージである。腸は第2の脳といろんな科学者も言っているくらい、大切な場所らしい。目新しいものが大好きな私は、早速やってもらった。これがまあ、悶絶するほど痛い!「痛い!痛い!」とのた打ち回る私にゴッドハンドは「力半分にしてるんだけどなあ」とにっこり。「腸痛い!」とかダジャレをいう力もなく、我慢すること30分。終わった後の身体の軽さは今まで経験したことがないものだった。皆さんにもオススメしたい。来月、彼女はまたタイに新しい技術を習得しにいくらしい。「行きつけ」が、どんどん進化してくれるのはありがたいものだ。(M)

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