Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2015年8月28日(金) 「陸上競技」

昨夜、いつものようにやらなくてはいけない仕事を放り投げて、這う這うの体で帰宅すると、織田裕二の声がした。「世界陸上」だったのである。薄味極まる夕食に大量のS&Bテーブルコショーをと台所の棚を漁っている最中、男子200メートル決勝が行われていた。テーブルコショ−9割、世界陸上1割の視界で見てみると、いつものようにウサイン・ボルトはゴール間際でタラタラと流しているくせに、優勝していた。最後まで真面目に走れば、どのくらい速いのかなあと小学生のような感想を抱きつつ、翻って我が身を見てみると、このだらしない肉体に昔陸上競技をしていた面影は微塵もない。こう見えても私は、学生時代陸上競技に取り組んでいた、体育の時間に。ジャンプの滞空時間はやけに短く、足はそれなりに遅い。逃げ足は韋駄天のごとく神速なのに、なぜトラックの上になるとあんなにも足が遅くなるのだろうか。未だに解明できない謎である。(HK)

陸上部でもなかったのに、リレーに出たり、ハードル競争に出たりしたことがある。びっくりするくらい足が速かったわけでもないのに、いろいろと借り出されたのは、ひとえに学校の規模が小さかったからである。ハードルなんて、大会の少し前に突然、跳んでみろと言われ、少し上手に跳べたら即選手である。でも大会に出てくる他校の子どもたちが、みんなそんな感じで選ばれているので、競争は低いレベルで熾烈を極める。こんなやっつけ的に競技をやらせ、競争させて意味があるのかと思っていたが、そうやって初めて砲丸投げをやった幼馴染が、才能を開花させ、最終的には全国大会で一位になった。砲丸投げなんて、こういう機会でもないと、やってみないだろうから、いろいろやってみるのは良いことかもしれない。脚がハードルに当たって痛いとか言って半泣きになっているような子ども(=私)では日本一にはなれないことも、早々に痛感できたことも良かったかもしれない。(M)

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