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2015年7月10日（金） 「カードゲーム」
オンラインゲームやボードゲームも楽しいが、やっぱり飽きないのはトランプだろう。ひたすら、トランプで共に夜を明かした友人は、いまや生涯の友である。たまにみんなで集まると、近況報告もそっちのけで夢中でトランプで遊ぶ。大富豪やナポレオンが好きだが、子どもがいるとババ抜きや７並べになる。こういうオーソドックスなゲームもなかなか楽しい。ゲームをやっていると、「運」というものが本当に存在するんだなと感じる。「運」が、勝っている人から、別の人に移っていくことも目の当たりにする。目に見えないものだけに、なんとも不思議なのだが、これがまた面白い。今はよく子どもと神経衰弱をやるのだが、まったく勝てない。短期記憶力の衰えをひしひしと感じる。きっとこの先、子どもに勝てる日は来ないだろうが（よほどの強運が舞い降りてくれば別だが）、これ以上衰えないために、負け勝負を続けようと思う。（Ｍ）
人は大きく二種類に分類することができる。修学旅行やグループ旅行の際、トランプやUNOを持参する人か、しない人。持参する人とはいかなるタイプの人間なのか。みんなの喜ぶ顔を見たいという根っこからの善人なのか。それとも、みんなからの人気を一手に集めたい野心家なのか。その魂胆は何であれ、用意周到さはもちろんのこと、自分だけが楽しむのではなく、「みんなで楽しめる」という、私に決定的に欠けている視点を有することに感服せざるをえない。貧民に叩き落としてほくそ笑もうという魂胆だろうと、単なる人数合わせだろうと、または憐れんでだろうと、どうせ誘ってくれないだろうと涙目になりつつあるタイミングで、誘いの声を掛けるという洞察力と観察力。そして人心掌握力まである彼ら、彼女らこそ、リーダーとなるべく逸材なのだろう。私のように己の楽しさだけしか視野にないものは、彼ら、彼女らのような人間に導かれるだけの人生なのだ。（HK）
