Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2015年5月1日(金) 「マリンスポーツ」

ダイビングをしたことがある。ライセンス取得などと何者かに許認可されるなど、私の高みを極めすぎた誇りが許さないが故に「体験」と看板がつく。だが、せっかく南国に来たのなら海に潜って熱帯魚などの海の生き物と戯れるのも悪くない。初体験のダイビングをそつなくこなす男として、会社での評価はうなぎ登り、給与アップで妻は喜び、夢と思われた家内平和への道もついに開く。大いに期待してボートに乗り込むのである。ところで、ボートというのは思いのほか揺れるのである。2日で5時間という睡眠時間は、船の揺れを堪能するには十分すぎる。ポイントにつく前までに、すっかりと重篤の船酔いに罹患しているのである。今度ダイビングするときのボートは大型タンカーか大型豪華客船を希望する。陸生生物として、向こうに見える陸を羨望しながら、無理矢理道具をつけさせれ、ボートから突き落とされれば、これが空気が全く吸えないのである。熱帯魚やウミガメと戯れるなんぞとんでもない。私が求むは空気のみ。男としてのプライドなんてくだらぬものはあっという間に放擲。沽券など波であっという間に流されてしまえ。私は、逃げ足界きってのスプリンターであるがゆえ、スタコラサッサと船上によじ登り、「我は早くも船上にあり」とその韋駄天ぶりを南太平洋の空と海に見せつけるのである。後に、2回潜るというので再挑戦を促される。どうも初回は呼吸の仕方というか、マスクの咥え方を大いに間違えていたのに気付き、正しく咥えてみると、呼吸ができた。インストラクターに連れられて潜ると、確かに魚も少しはいて、ウミガメもいる。ただ、浦島太郎のように能天気に酒宴などという気には到底なれず、南太平洋の藻屑にならないよう必死である。私はインストラクターの手を握りしめた。さらにはひしと抱きしめたかった。だが、私の純愛は重すぎたのだろう。私の純愛に対する中年男性のインストラクターの回答は私のボンベを掴んで連れまわすという態度であった。私の純愛は南太平洋の藻屑となってしまったのである。失恋し、さらには思ったほど魚もいなかったと疲労困憊船上に打ち上げられると、先程の船酔いに加え、ダイビング酔いなのか、あっという間の海上への反吐である。だが、ここは南国。大学生のコンパが行われる安居酒屋ではない。あっという間に反吐に群がる熱帯魚。その熱帯魚の密集たるや、私の見たかった情景はここにあったのだ。(HK)

根っからのインドア派の私と、マリンスポーツはまったくの対極にあると言ってもいい。だが基本的に好奇心も旺盛なので、やってみたいという気持ちもある。やってみたら、だいたい何でも楽しいのは分かっているのである。だが、もう体が付いて行かないことを実感することがあった。先日、スポーツフェスタなるイベントに行ってきた。体力測定や●●年齢測定など、いろいろできたので、いくつか面白そうなものを計測してもらった。その中で「立ち幅跳び」というものがあった。助走なく、立ったところからどれくらいの距離が跳べるかを計測するものである。イメージはできていた。軽々と、3本目のラインあたりまで跳び越えるつもりだった。が、イメージと現実とは全く違った。お、重い・・・。身体が持ち上がらないのである。気力でなんとか2本目のラインは越えたが、着地したときに、腰、背中、脚など全身にイヤな痛みが走った。あれから数日、毎日、時間があればストレッチをして腰や背中を伸ばしているが、未だ完治せず。もうマリンスポーツどころではない。連休なのに、ああ、今日も腰が痛い・・・(M)

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