Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2015年3月27日(金) 「野球」

球春である。広島に縁もゆかりもない埼玉の一少年は、同じ「ヒロ」つながりということと、山本浩二、衣笠祥雄といった無骨な名選手に惹かれて広島ファンとなり、30年間経った(一時バナザード、アップショーに導かれ福岡ダイエーホークスファンにもなったが)。1991年以来の優勝が、今や目前にある。瞳を閉じれば思い出す。1991年の雄姿を。3番アレン、4番西田のいぶし銀クリーンナップは実に渋く、趣深かったなと。巷でも広島の注目度は例年になく高いらしい。先日、ヤクルトのおばさんが溢れんばかりの商魂を具現化させた商品「ヤクルト5本観戦チケット1枚つき」セットを破格の値段で売りにきた。飛んで火に入る夏の虫ごとくフラフラと吸い寄せられたものの、広島戦だけチケットがないという。人気があるという読売ですら在庫があるのに。昔はたまに広島戦のチケットをヤクルトのおばさんに無心すれば、難なく入手できたのに。何はともあれ、今日ついに広島東洋カープがVロードを歩み始める。(HK)

数年前、甲子園の近くに遊びに行った。ちょうど野球が始まる前の時間帯だったのか、たくさんの阪神ファンが阪神駅にはあふれ返っていた。その中に、阪神のユニフォームを羽織り、手にはメガホンを持った若いお父さんが、3歳くらいの女の子と5歳くらいの男の子を連れて歩いていた。女の子も男の子も、もちろん阪神のユニフォームを着ている。「こうやって、阪神文化は継承されていくんだな」と実感せずにはいられなかった。子どもの小学校入学に際し、ランドセルをどれにしようかと、いろいろとパンフレットを取り寄せて検討していたところ、ある大手百貨店のラインナップの中に「阪神タイガースモデル」のランドセルを発見。阪神タイガースのパワーを見せつけられた。知り合いの息子さんは、就職活動そっちのけで、甲子園に通っているという(親御さんは嘆いているが)。そこまでしてでも応援したい阪神の魅力とは何だろう。とても興味深い。(M)

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