Editor's Room

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2014年12月26日(金) 「今年を漢字1文字で表すと?」

冬将軍に厳重に包囲された当オフィス。マサダ要塞に迫らんとするローマ軍のごとき冬将軍に抵抗せんと、腕をまくり、要塞に籠る我らが仰ぐは夏大将。とはいえ、いささか暖房を効かせ過ぎでないのか。空気は淀み、厭戦気分も蔓延している。そして、今まさに総務による大号令の元、大掃除ファシズムの嵐は吹き荒れんとしている。焦燥に駆られつつ、袖をまくりあげた腕を組み、ムムと唸るのである。私の中にある今年の漢字一字など、恥じらいと奥ゆかしさがすぎるのか顔を出そうとする素振りは一切ない。もしくは、我が知恵の泉は枯れ果てたのか、そもそも泉すらないのか。漢字が表意文字であるからの今の苦悩。表意文字への激しい憎悪と表音文字への強い憧憬こそが、今の私の心象である。四字熟語なら、毎年「喜怒哀楽」として大団円、今年もいろいろありました、良いお年をお迎えくださいと軽やかに締め括れろうに、今年も一字に絞ったが故に、己の首を絞める。うだうだと書き連れたところで、字数制限もない。万事休する。そしてついに大掃除ファシズムに巻き込まれたのである。これよりオフィス内のありとあらゆる椅子をコロコロにかけねばならぬ。今年の漢字一字を何も提示することなく、私はコロコロを手に、行かねばならぬ。要するに今年はかくのごとき一年だったのだ。これを一字で表現できる漢字博士求む。(HK)

お題が出されて1週間余り。いや、去年から分かっていたので1年近く、このお題について考え続けている。春くらいに「お、これがいいかも」と思うのがあったが、はるか忘却の彼方、見事に消えてしまった。そして昨日の夜中にひらめいたのが「願」という字だった。今年はよく「願」った年だったような気がする。まずは元日。いつもは行かない初詣に行った。そして無事に1年が過ごせるようにと祈願した。たまたまだが、「○○八幡宮」と名のつくところにも数か所、参拝した。それに加え、何を思ったのか、家の玄関に盛り塩をし、厄除けを願っている。その一方で、今までそれほど行っていなかったお墓参りにも行った。以前は神も仏もって、欲張りすぎじゃないかと思っていたが、今は寺社仏閣めぐりをしたいとすら思っている。来年の一文字は「拝」か「参」と決めて、それに合うように行動すれば、来年の今頃は苦労せずに、このお題について書けるのではないだろうか。(M)

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