Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2014年8月1日(金) 「冒険」

年齢を重ねると、大きな冒険することがなくなる。食べたことのないものを食べてみたり、できたばかりのお店に入ってみたり、髪の毛を短く切ったりと、小さな冒険はあるが、子どもの頃に味わったような大きなドキドキは、なくなってしまう。その点、子どもは、何をしても冒険になる。羨ましい。先週、大冒険と銘打って、子どもを一人で飛行機に乗せてみた(CAさんのサポート付きのサービスを利用して)。ずっと渋っていた子どもだったが、飛行機から降りてきた子どもは、やり遂げたという顔をしていたばかりか、「楽しかった」とも言っていた。大冒険、成功である。私も負けてはいられない。だが、子どもに勝つためには、スキンヘッドか、金髪にするしかないような気がしている。そして、それなら負けたままでいい気もしている。(M)

冒険に憧れる気持ちだけは多少ある。冒険旅行記を読むと、自分もその軌跡を辿りたくなる。ただ、得てして冒険旅行とは過酷なものであり、ぬくぬくとした温室育ちのシティーボーイには全くそぐわない。貴重な旅行の機会、わざわざ過酷な冒険譚なぞ、断固却下なのである。勇気と胆力の欠如を点に恨みつつ、Googleマップで旅に出かける。先日は、アルジェリア航空墜落をきっかけとして、マリ共和国のサハラ砂漠の辺りを旅した。Wikipediaの「サハラ砂漠」の項によると、人類史上、サハラ砂漠を単独で東西横断に成功した例は未だかつて無いとされているらしい。つまり世界史上の残る冒険家として名を成す好機は、勇気と胆力と資産があれば、挑戦の機会はあるのである。もちろん勇気と胆力はない。資産は、人類史上最高の総資産を有し、メッカ巡礼の途上のカイロで相場を暴落させるほどの金をばらまいたカンカン・ムーサの地である。現地に行けば、ひょんな拍子で、金を発見できる可能性があるかもしれない。ただ、サハラ砂漠に行くためには、まず家庭内における成田空港への交通費の申請であり、それを言い出す度胸は有していない。よって、私の冒険譚はGoogle Map上のみである。(HK)

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