Editor's Room

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2014年7月18日(金) 「夏祭り」

会社近くの神社で大き目の夏祭りが行われていた。前門の虎、後門の狼という故事成語そのものの会社から自宅への帰宅経路。その神社を突っ切らなければならない。ここは私の一番嫌いな街、渋谷なのかと。センター街ですか、渋谷宇田川町なのかと。東京生まれ、HipHop育ち、悪そうな奴はだいたい友達みたいな若者だらけなのである。一網打尽にしたい。かけがえのない「若さ」を失いつつも、大人の「円熟」も手に入れていないもどかしさから法界悋気を爆発させても仕方ないだろう。先日、地元の町会でも夏祭りが行われた。子供たちは神輿をかついでわっしょいわっしょい、いつ息子たちが参加できるようになるのか、微笑ましい光景である。ただ、子供たちは忘れないでほしい。君たちの夏の楽しい思い出は、善良な一市民であると地域社会に宣言するために町内会へ参加した私のコーラ2杯分もの大金を夏祭り協力金として供出したおかげだと。再来年、求めに応じる形で地域の組長に就任することが内定している。祭り会場を通りかかった際、横目に法被ふんどしの地域住民が酒盛りしていた。組長の仕事内容はよく分からないが、彼らを私が指揮しなければならないのかと。私は海外へ亡命したくなった。いや、ここは開き直りたい。組長としての絶対的権力を武器に、神輿担ぎを廃止して、サンバパレードにする。リオ・デ・ジャネイロオリンピックと合わさって、取材殺到の大人気町会になる千載一遇の好機である。(HK)

厳密には夏祭りじゃなく、秋祭りなのかもしれないが、去年、岸和田のだんじり祭りに生まれて初めて(そしてたぶん、人生最後)、行ってきた。子ども連れだったので、有名な(?)けが人が出る時間帯は避け、夕方の早い時間から参加した。案内してくれただんじり祭りと共に育ってきた友人家族から「ここで、だんじりの上に乗ってる人が、コーナーを回るときに飛びあがるんだけど、去年は、うまくだんじりに着地できなくて、複雑骨折した」とか、「お祭りの間は、学校が休みになる」とか、「練習は絶対参加なので、理解のある地元の会社勤務か、自営業の人が多い」とか、「スキー場と同じく、だんじり衣装は3割増しでかっこよく見える」など、なかなか興味深い話をたくさん聞いた。とにかく、1年がこのお祭り中心に回っているそうだ。何よりも驚いたのが、どれもこれもが、とても高いことだ。100円どころか、300円で遊べるものはほとんどなく、最低価格が500円からといった感じである。近所のお祭り感覚で行くと、大散財するか、何一つ買えない。小学生は「お祭り貯金」とかしてるのかもしれない。しかし、なかなか面白い経験だった。(M)

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