Editor's Room

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2014年4月25日(金) 「今日、書きたいこと」

いつもの「お題」に引きずられず、自由に好きなことを書きたいという情熱。それこそが本日のお題をもたらした。だが、今日書きたいことなぞなかった。たかだか300字程度の編集後記。業務の隙間の数分間にて、バランスボールに乗ってピョコピョコ弾み、鼻をほじりながら、鼻歌交じりにぞんざいに書くのが正しい書き方だろう。だが、私はあまりに真摯に取り組みすぎているのだろうか。原稿の白さは、私の清潔さを表しているのだろうか。原稿の広さは、私のあまりに寛大な心そのものだろうか。頭の中に書くためのアイディアが浮かばないのは、私の透明感の表れなのか。バランスボールに胡坐をかいて、鼻歌交じりでピョコピョコ跳ねても、書ける気配はまるで漂わってこない。池上彰氏に憧れるがあまり、時事問題の知識を披露せんと、ウクライナ情勢について書こうとも思ったが、ウクライナといえばキエフ公国しか出てこない。チャレンジャー海淵のような池上氏の知識の底の深さと比べ、時事問題を私が書こうものなら、先斗町を流れる高瀬川のような底の浅さを露呈する結果となり、慙愧に堪えないあまり、枕を涙で濡らし、よだれ及び頭髪の脂分も合わさって、枕が得体のしれない臭いを放つこととなる。なぜ、こんなお題にしてしまったのか。あまりに無鉄砲に過ぎやしないか。むろん、男たるもの多少の無鉄砲さはあってしかるべきである。だが、その無鉄砲さは結果としての成長につながらなくてはならない。無鉄砲にお題を決めた結果、書けない時によく使う手、「書けない理由や状況」に逃げるようでは、まるで意味がない。(HK)

2日前のことだが、ぜひ書きたい。2日前、朝の星占いによると、その日の私の運勢は99点だった。特別な予定もない普通の平日だったので、何がどう99点になっていくのが不思議だったが、いつになく気持ちが軽くなった。「今日はきっといい1日になるに違いない」という確信を持ちつつ、あっという間に午前中が終了した。特別いいことなどなかった。いや、でもきっと午後には何か素晴らしいことが起きるはずだ!と期待しつつ、気が付くと23時にテレビを見ながら転寝していた。あと1時間で何かあるわけもなく、99点の1日は、普段と変わらない1日として終わっていった。むしろ、ぬか喜びしただけ、マイナスだったのではないかという意見もあるが、こうやって「今日、書きたいこと」の題材になっただけでも感謝すべきだろうか。(M)

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