Editor's Room

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2014年3月7日(金) 「入院」

個人的に入院したのは2回。1回は中学生のとき、2回目は出産時だった。2回目はなんとICUに入れられた。母体胎児集中治療室MFIUである。「トイレ以外は安静に」と言われ、元気なのに、動けないという状態が1週間続いた。動けないので食事のお膳の上げ下げまでやってくれる。残念ながら、消費カロリーが計算された食事で、びっくりするくらい質素だったのだが。そしてセレブ病院でもないのに、アロママッサージやフットバスなどのサービスも受けられ、本当に快適な入院ライフだった。ところが出産したとたん、大部屋に放り込まれ、「病気ではないのだから」と言わんばかりに、急に食事の上げ下げも自分でやることになる。MFICUに入っていた時よりも、体は明らかに弱っているのに、2時間おきに起こされるし、あれやれ、これやれと大忙し。アロママッサージやフットバスをやってくれた病院とは思えなかった。あまりにハードな生活で、退院時には、すっかり妊娠前の体重に戻っていた。今でも、重いお膳を持って、よろよろと歩いた廊下は忘れられない。(M)

不治の病に侵されている。現代医療では治る見込みはないらしい。つける薬もない。この病に死ぬまで付き合うのかと思うと愕然とするが、もう諦めている。馬鹿という病を背負って生き続けるほかないのだ。アインシュタインの脳を再生して、私に移植してほしいが、それは医療の発展を待つしかない。医療の未発達な現代、馬鹿の抜本的解決は勉強するほかなさそうだが、問題を抱えている私の鼻の抜本的解決のため、来週入院して、手術を受けることとなった。鼻の手術をするというと、馬鹿の一つ覚えで「整形だ」と言う連中がいるが、見れば分かるだろう。鼻の整形だけでは何の解決にならないことを。抜本的解決をするのは、鼻の気道である。花粉症の季節。めいっぱい鼻孔を広げ、飛散している花粉をバキュームカーのごとく吸引し、少しでも社会の役に立つ男になりたいというわけではなく、鼻づまりの改善という自己都合と、鼾の解消という家庭平和主義だ。何はともあれ、人生初の入院経験。たかだが鼻の手術。鼻以外は健康体なので(頭の悪さを除く)、一日中好きなだけ寝ていられる(全身麻酔含む)と気楽に思っている。何を持っていくべきか、旅行前のパッキングのごとき心境であり、病院食は美味しいのかなと、今から食欲が刺激される。禁酒という難点があるが、酒を断つことによる大幅なダイエットにも期待だ。怖い看護婦長、痛い治療、辛い術後。そんなことは考えたくない。(HK)

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