Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2013年10月11日(金) 「商店街」

商店街は街の中心。街のシンボルは商店街に集まる。実家のある埼玉の私鉄の駅前にも寂れていながらも商店街があり、ここが街の中心であることを、細やかながらも主張している。そしてシンボルとなる人もいた。世界のスーパースター、マイケル・ジャクソン。マイケル・ジャクソンが八百屋のおばさんとして降臨していた。私はその店で買い物をしたことはないので、「フゥー」と言うかは知らない。ただ、髪型、メイク、服装は明らかにマイケル・ジャクソンなのである。母曰く、熱狂的なマイケル・ジャクソンのファンであり、テレビでインタビューもされたことがあるとのこと。埼玉の寂れた商店街にあって、マイケル・ジャクソンとは掃き溜めに鶴かもしれないが、意外と適材適所なのかもしれない。その八百屋も今はない。マイケル・ジャクソンもどうしているのか。ロードサイドの大型スーパーによって商店街の衰退に拍車が掛かっているといわれるが、商店街の町の中心としての機能、人の心を少し豊かにしてくれるシンボル的な人の顕在化としての機能が損なわれるは残念である。(HK)

商店街によくあるミシン屋さん。「いまどき、ミシンを使う人なんているのだろうか?どうやって営業しているんだろう?やっていけるのかな?」と大きなお世話ながら、心配していた。ところが子どもが保育園に通うようになって、初めてミシン屋さんの存在意味を理解した。シーツにはじまり、巾着、名前付けなど、ミシンが頻繁に必要になるのである。「そうか!こういうケースがあるから、ミシン屋さんが今も堂々と存在しているんだ!」と妙に納得した。ある商店街の八百屋さんは、店頭に並んでいる商品も少なく、お客さんも少ない。これもまた、大きなお世話ながら「大丈夫なのかな?」と心配していたところ、実は、学校などが大口顧客で、毎日、大量のお野菜を卸しているため、店先で売れなくても全然問題がないということを噂に聞いた。商店街は、なんとなくノスタルジックな雰囲気を醸し出すだけでなく、非常に奥が深い。(M)

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