Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2012年12月14日(金) 「どうしても食べられないもの」

以前、どうしても断れないような場面で、イナゴの佃煮を出された。好きな人にはたまらないらしいが、私の場合、断る、断らない以前の問題で、完全に動きが止まってしまった。絶対に無理である。食べるのも無理だし、食卓にあるのも無理だった。強引に「食べて、食べて」と勧められたが(「強引に」というのは、その状況のせいで、私がそう感じただけかもしれない)、「どうしても、食べられません・・・」と断った。断るのに勇気が必要だったが、断る勇気は持ち合わせていても、イナゴの佃煮を食べる勇気は、どこを探しても出てこなかった。そして、数年たった今でも、あの光景が忘れられない。ほかに並べられていたご馳走の存在を見事に打ち消す、あの存在感。調べてみると、日本各地で食されていて、味はエビに似ているらしい。エビはいいのに、シャコとイナゴはダメとは、うるさいエディターたちである(とHKもひっくるめてみた)。(M)

四歳歳下のくせに、妻は子どもを叱るように好き嫌いするなと言う。中学生で四歳差といえば、釈迦とカンダタほどの差があるにもかかわらず、三十路になると四歳差など、胴回りの差(気に例えると年輪)くらいしかなくなるどころか、歳の差が逆転してしまうこともある。とりあえず、私がトルコ好きだからとピーマンの肉詰めを献立に入れるのはやめてほしいと思う。一般的な子供がそうであるように、私はピーマンやナスが嫌いだが、絶対に食べられないものとしてシャコをあげたい。海老は大好きだ。味は似ているというが、回転寿司でシャコが回ってくると、どうしてもえづいてしまう。海老と形は似ているのだが、海老は美味しそうな赤色なのに対し、シャコは虫を彷彿させる色なのが原因だろうか。こういうのを食べず嫌いなのだろう。思えば食べず嫌いは多い。食べものに限らず、絶対出来るという自己暗示に掛かった例はないが、絶対無理だという自己暗示にはいとも簡単に引っ掛かってしまう。私の中で、ネガティブな潜在能力の方が発掘されやすいか、そもそも潜在能力のすべてがネガティブなものなのだろう。(HK)

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