itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。
2012年11月9日(金) 「スープ」
簡単にスープが作れる家電がある。お野菜を入れてスイッチを入れておけば、30分で美味しいスープが出来上がるというすぐれもの。実はもう何年も前から欲しいと思っているのだが、安いものではないので、どうしても勇気が出ない。なので、スープが欲しいときは、地味にお鍋で作っている。小さい頃、毎年、お正月に地域で歩いて近所の山に登るというイベントがあった。登りきると、熱々の豚汁が振舞われる。はるか昔のことなのに、いまだに豚汁を見ると、そのときのことを思い出す。こういう思い出は、たとえささいなことでも、生涯の宝物なのかもしれないなあ。(M)
エキナカでたまに面白い光景に出くわす。女性率100%のスープ屋の隣(もしくは近く)に男性率100%の立ち食いそば屋。エキナカの一部エリアはイスラム法の適用下なのかもしれない。だが、私は天ぷら蕎麦をすすって、ネギとだしのにおいを漂わせている若い女性がいてもいいと思うし、逆に両手でスープカップを抱えて「はー、ほっこり」とつぶやく中年男性がいても、それはそれとしてダイバーシティだ。コーヒーを苦い豆の出汁としか思えない私は、寒風が吹き荒ぶ冬場の駅のホームで缶のコーンスープを飲むことがある。ところで、あのコーンを一粒も残さずに飲める人はいるのか。いろいろ工夫しているが、どうしても無理だ。数粒残った缶を捨てざるを得ないときの断腸の思いは、冬の寒さ、寂しさの象徴だ。そのうち「コーン」は冬の季語になるだろう。(HK)