Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2012年10月12日(金) 「ハロウィン」

日本でもこの季節になると、いろんなところでオレンジのかぼちゃを見かけるようになる。私はこういう異国のイベントが大好きなので、クリスマス同様、少しウキウキした気分になる。ウキウキする割には、気分だけで何もしないというのが、いけないところなのだが。せっかくなので、ジャックオランタン(かぼちゃをくりぬいた飾り)を作ろうかと思ったが、美術的な才能がゼロなので、ものすごく怖いランタンが出来上がって、子どもが泣き出してしまうかもしれないのでやめておこう。かといって、子どもを仮装させて「トリックオアトリート」とか言いながら、近所をまわるのも、ものすごく浮きそうだし、お菓子をもらえなくて、これまた子どもが泣き出してしまうかもしれないので、やめておこう。なかなか難しいものだ。簡単にハロウィンを楽しめる方法があれば、ぜひ、教えて欲しい。(M)

クリスマスは多くの人を幸せにし、少なからぬ人を不幸にした。バレンタインもしかり。キリスト教のイベントがこのように二極化してしまうのは、一神教二元論に基づくのだと、適当に書いておく。ハロウィンはケルト人の風習なので、キリスト教徒は無関係のはずだが、アングロ・サクソンのすること、なすことすべてをキリスト教のせいにするのは、ひとえに私の無教養さと手抜きによる。ハロウィンはクリスマス・ファシズムのように日本中に吹き荒ぶまでではないが、最近のハロウィンの浸透を考慮すると、クリスマス、バレンタインに続く、「口実の一日」になることは間違いない。ただ、もう欧米のイベントは飽和状態ではなかろうか。次は視点を変えて、ラマダンを導入してはどうか。断食の苦しみを共有することによって得られる絆、連帯感は、家族、カップルにとってかけがえのないものだ。イベントの定着には商業主義との連携は欠かせないが、断食明けの祭り(イド・アル=フィトル)の盛大さは商業主義と十分に結び付けられるだろう。ラマダン商戦という言葉も生まれ、日本経済も浮揚するかもしれない。ただ、私は断食に耐えられそうもない。(HK)

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