Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2012年10月5日(金) 「肉食・草食」

少し前には「草食系男子」がもてはやされていたようだが、今はどうなのだろうか。しかし、もてはやされたのは、単なる草食系ではなく「美しい草食系」だったと記憶している。結局は「美しい」ということがポイントではないだろうか。肉食系男子と聞いて、すぐに思い出すのは「風と共に去りぬ」のレッド・バトラーである。元来、肉食系は苦手なのだが、レッド・バトラーは特別である。単なる肉食ではなく、生肉でも食べそうな迫力を感じる(といっても、架空の人物ですが)。あそこまで突き抜けている肉食系なら、一緒にいても面白そうだ。でもレッド・バトラーじゃないなら、草食系がいいかなあ。と、架空の人物について考えてみた(笑)。(M)

「あの男の子は、草食系だから(こんな素敵な)私にアタックしてこないのよ」などと都合よく考える人が万が一いたとしたら、実に幸せな人である。私の邪推としては、草食系男子という言葉はこうして生まれたのではないか。草食系男子が増え、肉食系男子が減る。結構なことだと思う。昔は男は肉食でなければ「男らしくない」と罵倒されていたものだが、「草食系男子」という言葉が生まれたこと自体、我々という軟弱な男たちが市民権を得たということだ。きっと、こういうことがダイバーシティなのだと思う、多分。問題は男子に草食系が増えた代わりに、女子に肉食系が増えたことであり、結局は我々草食系男子が「男らしくない」と女子に罵倒されるという構図は変わらないのは口惜しい限りだ。蛇足だが、私の妻は実に男らしい。(HK)

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