itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。
2012年7月6日(金) 「ホテル」
海外のホテルは、だいたいシャワーやバスタブの流れが悪い。途中でお湯を出すのをやめて、流れるのを待つ・・・ということを繰り返さなければならない。日本でも安いホテルを選ぶと、同じようなことが起きる。ものすご~くストレスがたまる。お金を払ってストレスがたまるというのは納得がいかないが、安いのだから我慢しろと言われれば、何もいえなくなる。友だちとアジアのある国に行ったとき、ツアーガイドがホテルの部屋に電話をしてきたり、部屋に訪ねてきたりしたことがある。安いホテルだったこともあり、とても怖かった。サービスもさることながら、安全面でも、やっぱりある程度のホテルを選んだほうがいいと実感して帰国した。(M)
インドネシア・ジャワ島、灼熱の昼過ぎ、私はジョグジャカルタ駅に降り立った。多忙を極めたビジネスマンのつかの間の休息だ、としっかりと休みをとったゴールデンウィーク明け月曜日の午後から木曜日までの有給を取得してインドネシアまでやってきた私はつぶやいた。思えば長旅だった。月曜日の朝だけミーティングのため出社し、夜の飛行機に搭乗。午前3時にシンガポールに着き、7時の飛行機でインドネシアのソロへ。ソロからローカル線に乗って、ジョグジャカルタまで辿り着いたのである。熱帯の蒸し暑さ、排気ガスによる重苦しい空気、3列シートを占有した割には寝不足のため、朦朧としていた。私は早く眠りたかった。まだホテルを決めていなかったが、1万円以上するホテルでもやむなし!むしろ快適な高級ホテルに泊まりたい!と考え、駅にあったホテルの案内カウンターに行くとも抜けの殻。ジョグジャカルタのホテル関係者の皆さん、ここにカモネギがいますよ!と心の中で叫んだところ、ある男が声を掛けてきた。「いいホテルがあるんだけど、どう?」と。「すごくいいホテルなんだ。プールもついていて、どうだ?」と。値段も破格。質問を色々しようにも英語力に難があったこともある。言うがままに承諾した。すえたにおいのする車で着いたホテルは、確かにプールこそあった。だが、部屋の電気は裸電球だった。部屋の中の電線がむき出しだった。マットレスは臭い。1泊シングルで2000円だったので破格といえば破格だが、私は1万円以上の出費を惜しまなかった大尽だったはずだ。バックパッカーではないのに、ゲストハウスに案内されるなんて、やはり「こいつは金持ってないな」と見抜かれていたせいだろうか。夜中には鼠が出た。(HK)