Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2012年6月28日(金) 「英語」

中学校で「This is a pen.」「Is this a pen?」から英語を始めた私。今考えると恐ろしくばかげたセンテンスだ。ペンを指差し(あるいは手に持ち)、「これはペンです」「これはペンですか?」などという状況は、絶対に起こりえない。もう少しマシな文から勉強したかった。アメリカで生活をしたとき、英語がまったく聞き取れないことに衝撃を受けた。誰も日本の授業で聞いていたような英語なんて話さない。一人ひとりのクセもあるし、文法が正しくない場合だってある。よく考えたら日本人だってそうだ。誰もがテレビのようにキレイな日本語を話すわけではない。「これはペンです」なんて勉強するより、こういう当たり前のことを教えてくれるとよかったのになあ。今の子どもたちの英語教育はどうなっているのか、とても興味がある。(M)

私の英語との付き合いは机上だけだ。妄想を書き連ねるのなら、机上はどこまでも拡がるフロンティアだが、英語を使うとなると机上は狭い監獄である。5文型はどこで役立ったか。受験でしか役立たなかったと言いたいところだが、私の場合、受験ですら役に立たなかった(役に立ったら、惨劇的点数にはならない)。大英帝国の繁栄がなければ、そしてトゥール・ポワティエ間の戦いでウマイヤ朝が勝利しいたら、アラビア語が世界の共通言語となっていたのに。と、このように書けば、さもアラビア語話者と思われるが、四月病でアラビア語を履修したものの、1回目の授業でアラビア文字を見てすぐに五月病を罹患したため、全く話せない。ネイティブならアラビア文字も読めたのかもしれないが、第二外国語としてみた場合、まだ英語の方がましである。グローバル化が進み、英語ができなければいけないプレッシャーが強まっている。英語の勉強を始める前に、まずはオーバーなジェスチャー、抑揚のついた発音などへの羞恥心を排除するところからはじめなければならない。(HK)

itoh.comトップ > エディターズ・ルーム > 2011年バックナンバー

go Pagetop