Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2012年6月22日(金) 「野球」

先日、生まれて初めて甲子園に行った。といっても、近くを通りかかっただけだが、あの衝撃はここ最近、ないものだった。こ、これがタイガースファンなのねっ!モヒカンのお父さんが男の子と女の子を連れて歩いていた。お父さんのユニフォームの背中には「虎命」と書かれている。子どもたちもタイガースのユニフォームを着用し、メガフォンやらバットを持って歩いている。そうかと思えば、別の親子連れの赤ちゃんもユニフォームを着用している!す、すごい・・・。子どもたちもこうやって育てば、筋金入りのタイガースファンになるだろう。甲子園駅を出たそこは、黄色と白、そして黒の3色の世界が広がっていた。かなりのカルチャーショックだったが、なんだか楽しそうだと思った。最後に、何かを夢中になって追いかけたのは、いつだろう、なんて考えた。(M)

野球は観戦に限る。心地よい夕風が吹き、生ビールを飲み、焼き鳥をほおばりながら、白球を目で追う。そのうち試合展開も関係なくなり、ただ球場にいるだけで満足する。「これぞ、日本の夏!」 実は私は中学生の頃、野球をしていた。休み時間、猫の額ほどの校庭でビニールバットとビニールボールで野球をしていたのだ。運動神経のいい者が入ると空気を乱すので、私は極めて運動神経の悪い同好の士で、半透明のビニールボールを追ったものである、頻繁に暴投したり、当たり前のようにエラーをするので。目を閉じれば、当時の雄姿が浮かんでくる。足腰が全く安定せず、その様から「踊念仏」と敬称された打者相手に、骨に皮だけを貼り付けたような腕を振り絞って柔遅球を投じる。コメディーかホラーである。この姿を女生徒に見られたらと戦慄してしまうが、男子校という環境に救われたと言っても過言ではない。男子校だから、我々は野球ができた。思い出すうちに再び野球をしたくなってきた。9番DHに相応しい選手を獲得したいチームがあれば、声を掛けていただきたい。(HK)

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