Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2012年6月15日(金) 「旬」

旬な人というのがいる。芸人で言えば、かなり前は、小島よしお、少し前なら、楽しんご、そして今ならスギちゃんだろう。こういった旬な芸人にはひとつの共通項目がある。それは「子ども受けがいい」ということである。子どもたちにとって、それが旬かどうかは関係なく、すでに旬を過ぎたギャグやネタでも、面白くて仕方がないようだ。何かのテレビで「オッパッピー」を見た子ども、それ以来「オッパッピー」のとりこになってしまった。どこに出かけても嬉しそうに「オッパッピー」とやるので、非常に恥ずかしい。せめて旬のギャグにしてもらえないだろうかと思うが、「オッパッピー」が子どもの中では、旬だから仕方がないのか・・・。早く旬が過ぎればいいのにと、願わずにはいられない。(M)

手前味噌で恐縮だが、私は旬な男である。ついでに言うと嫁を大事にする男でもある。だが、嫁を大事にする男ということは本論とは全く関連がないので割愛する。何をもってして嫁を大事にしているか証明するのも難しいし、思い込みだけだろうし。繰り返しになるが、私は旬な男だ。旬という言葉を人や物に使う場合、えてして「新鮮」や「盛り」のことをいうが、食べ物では「食べ頃」という意味で使うことが多い。旬の魚というと脂の乗った時期の魚である。秋の秋刀魚は最高だ。ビールと秋刀魚、秋の楽しみだ。その愉しさのせいで、私も脂が乗ってしまった。この太鼓腹、ヒグマや人食いサメにとってはたまらないだろう。彼らにとって、今の私は旬といってもいいだろう。もし、彼らにも市場経済という観念があるとすれば、筋肉隆々な体育会系の人々は二束三文なのに対し、私の価値は高騰するだろう。暴騰するかもしれない。だが、人となった場合、例えば婚活市場では筋肉隆々な男の方がチヤホヤされ、私のような者は値踏みすらされない。繰り返しになるが、私は旬な男である。もし雪山で遭難した場合、マッチョよりも私の方が脂肪の蓄えのおかげで生き延びる可能性が高いことも認識してもらいたいし、そもそも運動嫌いなので、安全第一。雪山にすら近づかないことも分かってもらいたい。旬な男の価値が人間界でも高まることを願う。(HK)

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