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2012年3月2日(金) 「推理小説」
一時、アガサ・クリスティにハマったときがあった。そして、絶対に犯人を当てることができなかった。あの入り組んだトリックと人間関係。あちらこちらにヒントも隠されているのだが、私は全然気づかない。推理小説家にはなれそうにない。何より、クリスティの人生も謎に満ちている。そんな人生は送っていないので、やっぱり私には推理小説家はムリなんだろう。HKが書いている西村京太郎と山村美紗の関係も謎に満ちている(満ちていた)。やっぱり普通の生活を送っていては、推理小説なんて書けないんだろうな。(M)
小学生の頃、傾倒していた作家がいた。西村京太郎だ。当時は三度の飯より鉄道が好きだったため、『特急「富士」に乗っていた女』『寝台特急「ゆうづる」の女』などを図書館で借りてきては読んでいた。逆に言うと、西村京太郎以外ほとんど読んでいないといっても過言ではない。推理小説というジャンルが好きなのではなく、鉄道が好きなだけだったのだ。鉄道の世界に魅了されつつ、西村京太郎の描く大人の世界にドギマギしたものだ。西村京太郎以外、今に至るまであまり推理小説は読んでいない。松本清張の『点と線』は鉄道つながりで読んだくらいか。推理小説につきものの「殺人」というテーマを読むには、あまりに私の心が純粋無垢すぎるためということにしておきたい。(HK)