Editor's Room

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2012年1月27日(金) 「雪」

東京は雪に弱い。毎年、必ずといっていいほど降るのに、雪に弱い。毎年降るのに、私も何の準備もしていなかった。去年、大雪が降った日、近所のお宅は、朝から雪かきをしていた。だが、何の準備もしていなかった我が家は、雪かきもできず、ただ、溶けることを祈った。すぐ溶けて安心したのを覚えている。雪かきの道具を、今年こそ、準備しようと思っていたら、1ヶ月ほど前、友人から「スコップ、余分に買ったから、いらない?」というメールが来た。遠慮なくいただいた。「今年こそ、朝から雪かきしてやる」と思っていたが、朝の時間はバタバタと過ぎて行き、気がついたときにはもう雪は溶けていた。そしてHKが温泉に行って、楽しんでいた日、私は財布を紛失した(泣)。(M)

川端康成の『雪国』の出だしは、今や日本人の冬の情景である。冬は上越国境を越える長いトンネルを抜けると、一面の銀世界が広がっていなくてはならない。決して雪国に旅行に行く朝、目覚めてカーテンを開けると銀世界が広がっていることなどあってはならないのだ。風情もあったものでない。それでも雪深い温泉で命の洗濯をし戻ってきた。月曜日を迎え日常に戻ると、今後は大雪だ。日常においての雪は迷惑の何物でもない。せめて私が雪国に向かう前後くらいは強い冬型の気圧配置が望ましい。(HK)

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