Editor's Room

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2011年12月16日(金) 「今年を漢字1文字で表すと」

東日本大震災があった今年。いろんな意味で、いまだ考えさせられることは多い。というか、日々、いろいろなことを考えている。私の今年の一字は「継」にしたい。被災地への気持ちや支援は継続したいし、地震への備えもしっかりと継続しておきたい。また、いまだ福島での原発事故は継続中である。そして何よりこの気持ち、この経験を語り継いでいかなければならないと思う。語り継ぐことこそ、風化させないことこそ、未来の日本のためには、必要なのではないかと思っている。なんか、今年の一字というよりは、これからの一字になってしまったけど、しっかり気を引き締めて、新年を迎えたいと思う(ちょっとこう書くには、早い?)。(M)

漢字が表意文字であることを、これほど恨めしく思ったことはない。トルコ革命でトルコ語の表記がアラビア文字からアルファベットに切り替えたように、今こそ漢字を廃止して日本語のアルファベット表記を提唱したい。ただ「今年をアルファベット1文字で表すと」などというお題が出てくると、頭の中の混迷はさらに深まるので、提唱は取り下げておく。エディターズルームで漢字1文字のお題が恒例化して5年目である。「滑」→「動」→「肥」→「太」と辛うじて出し続けることができたが、昨年からの流れを踏襲するとどうしても今年は「極太」となり、二文字になってしまう。1年を一人文字で表現するなど、熟語に対する冒涜ではないか。というわけで、熟語に対する敬意を表すため、今年は辞退したい。どうしてもというなら、子供が生まれたし、まるで生命体を宿しているような(妊娠しているような)腹周りなので、「生」でもあげておく。(HK)

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