Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2011年7月22日(金) 「台風」

小さいころは台風が来るのが嬉しかった。学校が臨時休校になるからだ。連絡網で休校のお知らせが来るのを心待ちにしていた。しかし社会人になると、そうはいかない。台風だろうが、猛暑だろうが、社会人は仕事を休めない。台風が来そうだからといって、連絡網でお休みの連絡なんて来ない。大人って大変だ。そういえば、アメリカのハリケーンなどには人の名前がつけられるのに、台風は○号と番号がつけられるだけ。分かりやすいけど、味気ない。ウィキペディアでハリケーンを調べたところ、2011年以降の大西洋北部の命名リストがあった。準備万端だ。自分の名前が使われたら、名誉なのか、はたまた不名誉なのか。いつかアメリカ人に聞いてみよう。(M)

大型の台風が関東に上陸しても、大抵いつも拍子抜けするよねと呑気なことを垂れていたら、九州出身者に怒られた。九州の台風はこんなもんじゃない、命の危険があると。その台風とやらは私の妻より怖いのですか?と問いたいところだが、呑気なことを垂れていたのは結婚前だったので、そのような愚問をせずに済んだ。本来関東は平将門公など武士の活躍する無骨な土地だったはずが、徳川家康公の江戸入府以降、関東人はシティーボーイになってしまった。無骨さを思い出すため、嵐の中をずんずん歩く。強雨が顔面を突き刺そうとも、猛風に身をさらわれようとも、ずんずん歩く。何か強大な敵に立ち向かう気がして、兵が持つ勇敢さが蘇るようだ。そして屋内に入った途端、ずぶぬれの服によって現実に引き戻され、激しく後悔する。なにせシティーボーイですから。(HK)

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