Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2011年2月18日(金) 「駄菓子」

今の私には駄菓子屋は視界に入ってこないが、最近の子供は駄菓子屋に行くのだろうか。ショッピングモールには駄菓子屋がショップとして入っているものの、テーマパークみたいなもので、本物ではない。おじいさんやおばあさんなどの営む個人商店としての駄菓子屋こそが本物だ。懐かしい。駄菓子屋に心を躍らせていた童心に戻りたい。こうしたセンチメンタリズムを廃し、圧倒的な現実を手に入れるため、興ざめなことを自らに課したところ(Google Mapのストリートビューで見る)、通っていた駄菓子屋はここ15年強の間に、ことごとくなくなっていた。市場原理主義の嵐が吹きすさんだ結果である。つまりはウォールストリートの強欲資本主義者のせいだ、きっと。子供のころからの疑問だが、駄菓子屋の収益モデルが全く分からない。原価は恐ろしく安いため、利益は出るのだろうが、5円、10円の世界でどうやって生活できるのだろうか。多分「駄菓子屋は副業で本業がある」が正解だろうが、誰か教えてほしい。(HK)

今回のお題「駄菓子」を書くにあたって、以前から気になっていたことを調べてみた。「うまか棒」と「うまい棒」の違いである。子どもを連れて、お祭りなどに行くと、景品で「うまい棒」をよくもらう。そのたびに「うまか棒って名前じゃなかったかなあ」と疑問が浮かんでいた。でもきっと、ここ数十年の間に名前が変わったんだろうなと思っていた(最近は何でもかんでも年齢のせいにする)。しかし、調べてみて「うまか棒」がちゃんとあることを発見!でも駄菓子ではなくアイスクリームだった。確かに見たことはあるし、食べたこともある。私が勝手に同じものと勘違いしていただけのことだった。しかしウィキペディアにも「スナック菓子「うまい棒」と名前が類似しており、「うまか棒」の話題を出した際、うまか棒の存在を知らない人に、「うまい棒」と勘違いされる場合もある」とあることから、勘違いしているのは私だけではないことが分かる。モヤモヤがすっきりしたら、むしょうに「うまか棒」が食べたくなってきた。週末、探してみよう。(M)

時々「梅しば」が食べたくなる。あれを駄菓子だと思ったことはあまりなかったのだが、先日テレビで「駄菓子工場に潜入」といって紹介されていたので、たぶんそうなのだろう。大人になって「梅しば」を食べる機会はまったくなく、その存在も忘れかけていた。そんな時、ふと思いがけず再会を果たす。あれは、今から数年前。旅行に行ったときに、誰かがおやつとして持ってきたのだ。久しぶりの、あのカリカリ。ほど良いすっぱさ。口の中まで赤くなりそうな、真っ赤な姿。んまいー! それからというもの、なんとなく旅行には欠かせないおやつになってしまった。特に海外旅行に行くときには必須だ。つい旅先で慣れないものを食べ過ぎ、胃がもたれても、カリカリすれば心なしかスッキリする(ような気がする)。以前イギリスの田舎町でバスに乗ったとき、道の悪さで前後左右に揺られて酔いそうになった。そんなときにも「梅しば」は威力を発揮。カリカリすれば気分もスッキリする(ような気がする)のだ。たぶん。(YK)

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