Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2011年2月4日(金) 「迷信」

うちの配偶者の親(義理の親にあたる)が、孫を見るたびに「この子のつむじは1つだから、やんちゃではないね」と言う。「つむじが2つの子供はやんちゃで、気が強い」という迷信を信じているようだ。何を隠そう、うちの配偶者の頭にはつむじが2つある。しかし、至って穏やかな性格をしている。つむじが2つある自分の子供の性格をよく知っているはずだし、「つむじが2つの子は・・・」という迷信には何の信憑性もないのは分かっていると思うのだが、孫の顔(厳密には頭)を見るたびに「つむじが1つ・・・」という会話が始まる。迷信とは、自分が体験してきたことよりも、意識として強く染み付いているものなんだなあと、毎回考える。そういえば、私も「天ぷらとスイカ」「うなぎと梅干」を一緒に食べないことは実践している。食べ物に関する迷信だけを信じているのは、なかなか自分らしい。(M)

巷に迷信が氾濫している。血液型占いはその最たる例である。ただ血液型占いは都合がいい。嫌いな人がB型の場合は「やはりB型だから自己中心的」だと嫌いな理由を正当化することができる。また私のデスクは社内でも3番目に汚いのだが、A型であるがために私の机を知らない者には、「繊細で几帳面」という印象を振りまくことができる。しかし、B型というだけで自己中心的というのは誤りだろう。現にA型なのに自己中心的な人物はたくさんいる、私とか。迷信から派生して、色々都市伝説のことを調べてみたのだが、「墾田永年私財法は現在でも有効」という素敵な伝説があった。奈良時代の法律が現代でも有効なんてロマンが溢れている。実際は明示的に廃止された形跡がないためのジョークらしいが、三百三十五年戦争(1651年~1986年までオランダとイギリスのシリー諸島で行われた戦争。戦争中、両国ともに戦争していたことを知らない戦争。)に通じるものがあり、興味深い。(HK)

幼い頃、怖い迷信だけは気になって、黒猫が道路を横切っただけで怯えていた。そこに、トイレの花子さん的なオカルト話も加わって、正体不明の怖いものがたくさんあったように思う。それが今では・・・迷信と聞いても、一体どんなものがあったのか全然思い出せない。科学の進歩により、多くの謎が解明されているからだろうか。あるいは、自分が歳をとって単に図太くなったということなのか・・・。(YK)

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