Editor's Room

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2011年1月28日(金) 「挫折」

眠れる獅子であろう私はついに目覚めた。元旦の朝、ふと思い立って毎日日記をつけることにしたのだ。これまでの弛緩しきった堕落した日々を記録に留めることにより、大いに自己反省し、今後の成功のための糧とするのだ。成功した暁には手記として、没後は遺稿集として出版し、未来の迷える子羊たちを教え導こう。決意をしたところで大いに満足し、祝杯を上げた。杯を重ねるうちに、いつのまにか1月2日になっていた。日記というのは区切りの日にやらねば意味のないことだ。土佐日記は12月21日から始まるが、おそくら8月31日の小学生同様に1月1日にでも慌てて過去の日記をつけたのだろう。故に今日に至るまで一行も日記を書いていない。そもそも私が日記を書いたところで何も意味はないだろう。私の筆にかかれば、一日中寝て過ごした休日も、「外界との接触を絶って瞑想した。」となるので、反省することもないのだ。私は眠れる獅子ではなく、惰眠を貪る豚に過ぎない。(HK)

去年の11月、「来年こそ、家計簿をつけて、節約にはげもう!」と決意した。今までパソコンの家計簿ソフトを使ったり、シンプルにエクセルを使ってやってみたりしたが長続きせず・・・。やはり基本は手書きよね♪と、主婦たちの間で「お金がたまる」と評判のいい家計簿を11月に購入。張り切って12月から新年の助走とばかりにつけ始めた。気が付くとレシートが1週間分溜まる、使途不明金だらけだったが、何とか12月末の家計を締めることができた。ところが帰省したり、お年玉があったりと、普通では発生しない出費が重なった。果たして、この出費、家計簿上でどう処理すべきか・・・迷っているうちに今日(ぼぼ月末)を迎える。そのせいで1月は1日もつけていない。たまっていたレシートも先日、捨てた。見事な挫折ぶりだ。来週から2月に入る。果たして、家計簿は再起できるのだろうか。すっかりやる気をなくしてしまっている今、答えは目に見えている。(M)

私は比較的、諦めが早いほうだと思う。およそ実現できそうもないことは、計画の段階で挫折する。したがって、日々小さな挫折を繰り返している。根性や、気合が足りないのかも知れないが、まあ所詮その程度の計画に過ぎないのだろう。先日、噂のパワースポットへ行った。その神社に辿り着いたのは、夕方4時過ぎだっただろうか。友人から「あそこはいつ行っても混んでいる」と聞いていたので多少覚悟はしていた。しかし、それは私の想像を超えていた。境内から伸びる長い列は、通りを何本も横断して遥か彼方。しかもまったく動いている気配がない。もう日も暮れてきたのに。寒いのに。参拝するまで、何時間も並ばなくてはならないなんて。なんて無駄な。パワーとやらは、別に今日じゃなくてももらえるんじゃないか。と考えること、約3秒。同行者と顔を見合わせ、今来た道をそそくさと引き返したのは言うまでもない。3秒の挫折。挫折と呼べるのかも、もはや謎だ。(YK)

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