Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2010年10月29日(金) 「最近した失敗」

小さな失敗はたくさんあるが、HKが下に書いているほどの痛烈なものが思い出せない。先日、新しく大きな冷蔵庫を買った。これが本当に大変だった。まずもともと欲しかったものは、家の中に運び込めないと、量販店からキャンセルされた。がーん。そこから冷蔵庫探しの旅が始まる。まず、運び込んでくれる量販店を探す。一度断られているから、こちらも慎重だ。引越し3日前、ようやくヤマ○電気がやってくれるということになった。ただし、在庫があるものでないと、引越し日に間に合わないという。選びに行った10月初旬は、冷蔵庫の入れ替え時期らしく、ほとんどが在庫切れ。やっと見つかったのは、超巨大な冷蔵庫。色はダークブラウンなので、気に入ったが、とにかく大きい。「なんとかなる。選択の余地はない」と決定した。その2日後、運び込まれた冷蔵庫は、狭いキッチンにそびえ立っている。言わずもがな、大失敗だ。冷蔵庫の寿命は平均10年。10年間、毎日、私はこの失敗と対峙しなければならない。(M)

先週の日曜日、髪が伸びたので妻にカットしてもらった。美容院に行くのは面倒であり、美容師と会話しなければいけない雰囲気も苦手だ。そもそも「ウルフ」だの「ソフトモヒカン」などと髪型にこだわる年齢ではない、そのような髪型にしたことはないが。妻がカットしてくれるのなら渡りに船だ。もちろん不安はあるが、今回は4回目になるので、おそらく腕も上達したはずだ。私がモルモットになり、妻の主婦としての成長を促しているのなら、少しの失敗は許容すべきであり、それが愛である。カリスマ美容師のようなアクロバチックなハサミさばきの結果、妻の希望通りの短髪のイイ男になったようである。私は信じた。翌日、会社に行くと何やら周りの反応がいつもと違う。髪を短くして清潔感あふれる好青年になったせいで、女性が悲鳴をあげたようだったが、それは本物の悲鳴であった。確かにイケメンに「どうしたの、その頭は?」と聞く人はいない。今年の干支を強烈に意識した髪形になっていた。この髪型で100人近くの前で挨拶をしなければならなかったのは、もはやリンチである。こんなにも笑いを取ることができるのなら、このままテレビ局に行き、芸能界デビューをしてもよかったのだが、奥ゆかしい私はあまりの騒然ぶりに、髪型を再調整して状況を収拾するしかないと心に決めた。昼休み、道中警察官が多く、職務質問されるのではないかと戦々恐々としながら床屋に向かった。床屋の店員は戸惑いを隠しきれず、結果としてほとんど丸坊主となった。ファッションで丸坊主にする人はいるが、私のような貧相が丸坊主にしたところで、それはまるで小学生か、檀家のいない荒廃した寺の住職だ。私の右後頭部には子供のころの傷が原因の円形脱毛症のようなハゲがあり、それが小学生らしさ、または哀れさを強調している。年内は髪を切る必要がないことに嬉しさを求めるしかないが、丸坊主になった途端に寒波が襲来した。(HK)

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