Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2010年3月19日(金) 「花粉症」

昨年、ついに自身が花粉症であると認めるに至った。一昨年までは頑なに風邪だと信じていたが、30歳を超えて円熟した大人になったのだろう。現実を現実として受け入れる心の余裕が生まれた。ただ、未だバスローブを羽織り、ブランデーグラスを傾けるまでの余裕はない。カエサルは「人間は見たいと欲する現実しか見ていない」と言い、見たくない現実を見据える能力こそが世界を牽引する者の知性だとしていたが、私も、己が花粉症という見たくない現実を直視していることから、世界を牽引する資格があると断言することが出来る。親戚の1歳児にまで率いられているのに妄言も甚だしいと思われるかもしれないが、カエサルが言う以上、仕方ない。こうして花粉症である現実を受け入れたのだが、釈然としないものがある。風邪では会社を休んだ場合でも精神的な罪悪感は皆無なのだが、似たような症状なのに花粉症で休むのは憚れるのは何故か。ただ何事も両面性がある。短所ばかりではなく、長所にも着目しなければならない。集中力の欠如の要因を花粉症のせいに出来るのだ。確かに集中力の欠如は年中だが、この季節は花粉症のせいに出来る、それでよいではないか。症状がひどい今日思うことは、日本国から杉を一本残らず根絶やしにしたい。現に中東のレバノンでは、レバノン杉が古代からの伐採で現在はほとんど駆逐されているのだ。今も杉が忌々しくも花粉を吐き出し続けているかと思うと、腹が立つ。(HK)

この時期になると、花粉症の知り合いが「目を取りだして洗いたい気分になる」と言っていたのを思い出す。花粉症とはそれほどつらいものなのか。確かにこの季節はくしゃみが出たり、鼻がむずむずしたりする。でも私は花粉症ではない(と診断された)。その証拠に、晴れていても、窓を全開にしていても全くくしゃみが出ないこともあれば、雨の日にくしゃみが出たりすることもある。不思議なのは、HKもそうだったように、花粉症であることを認めたがらない人が多いことだ。去年、鼻がむずむずする状態と頭痛が続いたので、「これは、花粉症では!?」と確信をもって受診したところ、「ただの風邪が長引いてるだけですね」とあっさり言われてしまった。半信半疑だったが、処方された風邪薬ですぐに治ってしまったところを見ると、先生の診断を信じるしかなかった。もちろん、花粉症にはなりたくない。だが、もし発症したとしたら、即座に手を打ちたい。そういう意味では、私の心の準備はできている(が、今年も発症しそうにない)。(M)

一昨年の秋から冬にかけて、ひどいくしゃみと鼻水、目のかゆみが続いた時期があり、「ついにわたしも花粉症?」と覚悟を決めざるを得なかった。あまりにくしゃみが続くので、別の用事で医者に行ったついでに、アレルギー検査を受けた。しかし、スギ花粉にはアレルギー反応が出ない。出たのは、ハウスダストのみ。以前からハウスダストにアレルギーはあったが、症状が長く続く理由がよくわからない。そんなこんなで、季節も季節で乾燥がひどいので、人から勧められて、加湿器を購入した。すると、なぜかくしゃみも鼻水も収まったではないか。どうも、実家から持ってきた冬用の厚い毛布がホコリを撒き散らしていたらしい。湿度が高くなって、ホコリが落ち着いたのか。ということで、その冬、加湿器を3台購入し、今年の冬も、加湿器を3台つけて過ごした。そして、幸い、今年も花粉症は発症しそうにない。よかった。(C)

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