Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2009年11月27日(金) 「ライトアップ/イルミネーション」

この季節になると街中がキラキラと輝くようになり、本当にきれいだ。寒い夜の澄んだ空気との相乗効果で、この時期にしか味わえない雰囲気が楽しめる。最近ではLEDを採り入れるところも増え、イルミネーションでもエコ化が進んでいる(やめるのが一番のエコだが…)。昔はエネルギーがあったので、ロックフェラーセンターのライトアップされたツリーを見るためにNYに行ったり、都内のきれいにライトアップされている場所に出かけてたりしていた。しかし、昨今の私には、わざわざ人ごみに出かけてまで、イルミネーションを見るエネルギーはない。というわけで、近所の商店街の(ショボい)ライトアップで満足することにしている。最近は、自分の家をライトアップする人が増えてきたように思う。センスのいい飾り付けをした家の前を通りかかると、つい、足を止めて見てしまう。羨ましいと思う反面、自分にはこのマメさがないことは分かっている。ライトアップはお金をかけずに楽しむのが一番だ。(M)

アジアからヨーロッパへのクルーズのフィナーレだった。ボスポラス海峡を横断する船のデッキの上から徐々に迫ってくるイスタンブールのスルタンアフメト・モスクやスレイマニエ・モスクのライトアップは非常に印象深いものがあった。クルーズはフェリーでの20分でイスタンブール市内の移動に過ぎなかったが、アジアからヨーロッパへの移動という事実には変わりなく、ジャーニーといっても過言ではない。ジャーニーの締めくくりという視点を持てばスルタンアフメト・モスクなどのライトアップは、まるでユーラシア大陸を横断してきてたどり着くゴールの灯りのようで感慨深いものであった。黒海からの風は強く冷たく、コーラを買って飲んでいたことを後悔していたが、凍えながらも港に着くまでデッキの上でヨーロッパ側のイスタンブールの夜景を眺めていたのは、スルタンアフメト・モスクなどライトアップから沸き起こる旅情と、船室に入っても座ることができないからだ。ライトアップには旅情を刺激する効果があるのは間違いない。(HK)

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