Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2009年10月2日(金) 「商店街」

以前、戸越銀座にある美容院に通っていた。戸越銀座には1.6キロにわたる長い商店街がある。私の美容院もその一角にあった。威勢のいい魚屋さんや八百屋さん、焼きたてのパンが買えるパン屋さん、リーズナブルなランチを提供している中華レストランやパスタ屋さんなど、いくらでも時間はつぶせる。商店街と言えば、大型店に比べ、価格が高いという印象を持っていたが、決してそんなことはない。むしろあまりにも楽しいため、無駄遣いをしてしまう可能性はあるほどだ。その美容院に通わなくなった今も、戸越銀座の商店街を懐かしく思う。ところで「○○銀座」という商店街が多いのは何故だろう。昔から気になっているので、ご存知の方がいたら、教えてください。(M)

紅顔で愛くるしかった少年時代、母親に命じられて行くお使いはスーパーよりも商店街の方が多かった。八百屋や肉屋、パン屋など。スーパーに行った記憶はない。小学生低学年から中学生時代まで駅前再開発で近くにスーパーがなかったこともあるが、商店街で買い物をすることは当然だった。地元の商店街は途中に畑もあり閑散としていたが、マイケル・ジャクソンのコスプレをしたおばさんがいる八百屋もあり、なかなかの趣だ。小さい商店街ながら「小粒だがぴりりと辛い」と称えたい。厚顔で醜くなった今は妻に媚を売るために商店街へ行くことはない。商店街自体がないこともあるが、スーパーの方が便利だからだ。有名な商店街が自転車で数分のところにあるのだが、一回しか行ったことがない。それも氷屋の店先でかき氷を食べたりと観光客気分で、とても日常生活にその商店街を取り入れるつもりにはなれなかった。商店街よりも近くにスーパーが4軒はあるからだ。商店街は地域密着のイメージだが、もはやスーパーの方が地域に密着しているのかもしれない。(HK)

商店街といえば、うちの最寄り駅にある商店街で、とても気になるお店があります。駅からだいぶ行った、商店街の終わりに近いところにある「たい焼き」のお店です。ひと月くらい前に開店したはずなのですが、最近全くお客さんがいないのです。夕方通っても、夜に通っても、休日の昼間に通っても、お客さんの姿を見たことがありません。アルバイトらしき店員のお兄さんも、初めの頃は張り切って鉄板に向かい、呼び込みをしていたのですが、最近では店の奥に入ってしまっているご様子。なんだか可哀想な気持ちでいっぱいになるのですが、かと言ってたい焼きを食べたいという気持ちにもなれず・・・。店の前を通ってピカピカの鉄板を見る度に、このまま潰れないといいなぁと密かに祈っています。(YK)

商店街といえるほどのものではないけれど、わたしの住む町の駅のまわりには、個人商店が軒を連ねています。おじいさんが一人で店番をしていたり、家族でちんまり営業していたり。中に気に入っているお店が2つあります。ひとつは金物店で、もうひとつはよろず屋のようなお店。どちらのお店も、店内を歩くと、何かにぶつかって商品を落とすのではないかと不安になるほど、所狭しとものが並べられています。「こんなものまであるんだー」と驚くくらいさまざまものが、小さなお店の中にびっしり。とくにその「よろず屋」さんは、手に入らないものはないのでは? と思うほどの品揃えです。ホースからネジ、ボタン、花びん、食器、掃除道具などなど。ほしいものがスーパーで見つからないときは、そのお店に行きます。本当にいろんなものが置いてあるので、行くと、ついつい長居してしまうほど。どうもいくら書いても、うまくその店について伝わらないような気がしています。ああ、これを読んだ人たちを、その店に連れて行きたい。お店の名前は、朝日屋さんです。(C)

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