itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。
2009年8月7日(金) 「夜店」
夜店の焼きそばはうまい。カキ氷もうまい。だがゲーム系でいいことがあったことは一度もない。金魚すくいで金魚をすくった経験はなく、いつも金魚すくい屋の温情に預かって死にそうな金魚を譲ってもらったり、くじ引きでも当たるのは食玩程度のもので、常に大物のファミコンやファミコンディスクシステムを狙っていた私が満足するような代物ではない。射的では博愛主義と平和主義を持って挑むため、一度も的に当てたことはない。射撃された的の激痛を思うあまり、あえて標的から外してしまうからだ。大人になると、縁日は地元のヤンキーの品評会場なので悪意を楽しめることはあるもののの、基本的にはあまり足を運ばなくなる。ただWikipediaによるとキャバクラなど夜に営業を行う店も夜店の一つらしい。私は人生で不幸にも一度もキャバクラに行ったことがないので、こちらの夜店も縁遠い。今後縁近くなる可能性もなくはない。人生何があるか分からない。(HK)
夜店で買った食べ物は、なぜあんなに美味しいのだろう。割高感が否めないものの、焼きそばも、焼きとうもろこしも、かき氷も、リンゴ飴も、焼き鳥もどれも美味しい。遊び系のものでは、水入り風船のヨーヨー釣りが大好きだった。釣れなくてもおじさんがくれるヨーヨーが嬉しかった。持って帰って、翌朝もその余韻を楽しむことができる。だが数日すると、風船はどんどんしぼんでいき、情けない感じになってくる。あれはなんとも悲しげである。金魚すくいはあまりやったことはないが、すくった金魚を持って帰って、何年も飼っていたという友人を知っている。金魚すくいの金魚は、追いかけ回されて弱っていると思っていたが、なかなかたくましいものだ。以前住んでいたマンションの前では、8月の最終土日にお祭りが開かれた。マンションの前は普通の道なのに、そこを通行止めまでして、やぐらを組む。広場もないのに、かなり強引なお祭りだ。そこで盆踊りをする。夜店も出る。うちの自転車置き場は毎年金魚すくいの夜店に変身する。ハッキリ言ってうるさくして仕方がなかった。部屋にいてもテレビの音も聞こえないので、毎年、参加することにしていた。そういえば、もうすぐあのお祭りの季節だ。時間があったら、行ってみようかな。(M)
夏祭りの夜店はあちこちで見かけますが、もっとも印象深いのは京都のそれです。祇園祭の宵山に、初めて訪れたときのことでした。四条通りを中心として辺り一帯に広がる夜店の数々。あれだけたくさんの夜店を一度に見たことは、後にも先にもありません。全国から、すべての店がやってきてしまったのではと思うほどの多さなのです。定番のやきそば・カキ氷に始まり、明石焼き・大阪焼きなどの新顔もずらり。いい歳をした大人(私です)が、どれにしようかと本気で悩み、あちこち目移りばかりでした。子どもの頃と違って財力もあるので、気が済むまで夜店のはしごを堪能したのは言うまでもありません。そして、コンチキチンのお囃子と人々の熱気に包まれ、山鉾の提灯が揺れている様はなんとも幻想的。もちろんとても蒸し暑く、人の多さに疲れはしたのですが、毎年7月になるとその光景を強く思い出すのでした。(YK)