Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2009年7月17日(金) 「浴衣」

西洋化の進む日本。私が浴衣を着るのは温泉旅館ぐらいだ。完全に西洋化された私は浴衣の着方でいちいち迷う。左右どちらを上にするかで一時悩み、帯の高さはバカボンだ。とはいえ、温泉で着るのは風情がある。浴衣で温泉に行き、浴衣のまま寝て、翌朝浴衣が寝相の悪さと結び目の甘さでグチャグチャになってこそ、温泉に来た気になる。先日実家の近くの神社で祭りがあった。たまたま実家にいたので、かき氷ブルーハワイでも堪能しようかと出かけた。祭りといえば浴衣である。だが浴衣を着ているのがヤンママで、裾をまくった腕は根性焼きだらけ。足元は下駄ではなく、キティーのサンダル。子供を罵倒している姿を見るにつけ、我が地元のヤンキー度の高さに眩んだ。日本の風情などあったものでない。(HK)

HKも書いているが、私も浴衣は温泉宿でしか着ない(厳密には着なかった)。浴衣は風情があるし、涼しいし、気分も盛り上がるが、やっぱり寝るのには適さない。決して寝相は悪くはないが、朝にはひどい状態になっている。というわけで、私は温泉に行くときもスウェットを持参するようになった。色気も風情もあったものではないが、快適さには代えられない。子供のころは夏祭りや盆踊りに行くとき、いそいそと浴衣を着ていた。あの頃がなつかしい。雰囲気や風情よりも楽さを選ぶようになると歳なのかもしれないと思う。ところで、たまにビジネスホテルにも浴衣が置いてあったりするのを見かけるが、かなり不釣り合いな感じがする。パジャマっぽいのじゃダメなのかなあ。(M)

高校生のとき、交換留学で行ったオーストラリアに浴衣を持参した。簡単な帯の結び方を練習し、留学生としてパーティに出席する際などに着用した。着物の一種ということでよく喜ばれた。さて、高校を卒業して二十年近く経つが、その間浴衣を着たのは・・・わたしもやはり温泉旅館だけのような気がする。温泉でも着るのは部屋とお風呂の往復時だけ。寝るときはパジャマに着替える。雑誌などでかわいい浴衣を見ると、「いいなぁ、これを着て出かけたいなぁ」と思ったりするけれど、浴衣よりも下駄で歩くことの恐怖(指が痛くなる&人ごみではつま先を踏まれそうで怖い)から、つい尻込みしてしまう。この先の人生でも、あまり着る機会が無いかもしれないなぁ。ところで子どもの浴衣姿はかわいいですよね。リボンが巨大で。(MT)

浴衣といえば夏、というイメージと思っていたのですが、他のエディターの原稿を読み、「浴衣といえば温泉」もあるのか! と新鮮な驚きをおぼえました。たしかに考えてみれば、わたしも浴衣を着るのは、温泉やホテルなど、どこかに泊まったときだけです。昔は、浴衣で寝ると、前がはだけるのでいやだなあと思っていましたが、いつの間にか、そんなことも気にしなくなりました。年をとったということでしょうか。娘時代に(古臭い表現ですね)、着物の着付けを習っていたことがあります。当時、着物に凝って、何枚か着物を作ってもらいました。そのときにたしか浴衣も作ってもらったような、、、。でも、その浴衣には結局一度も袖を通さなかったと思います。実家に電話して、確認してみようかな。着るのか? と聞かれると、ちょっと困るけど、、、。(C)

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