Editor's Room

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2009年6月26日(金) 「クチコミ」

最近は買い物をする時、必ずネットでその商品のクチコミを調べる。評判のいい商品だと安心して買えるし、逆にクチコミのない商品は購入しない。それくらい私はクチコミを信頼している。だがあまり評判がいいと、悪いクチコミをなぜか探してしまう。疑い深い性格らしい。完璧な商品なんてなかなかないから、褒めちぎってあるクチコミよりも、1つくらい欠点を挙げているクチコミのほうが信用できる。知らない人が書き込んだクチコミを信頼して、物を買うというのは、不思議な行為だ。だが結局のところ、あの「ミシュラン」だって、雑誌の記事だって、専門家が書いているクチコミではないだろうか? 大切なのは、それを信頼するか、文章が本当かどうかを読み解けるかかもしれない。こんなにクチコミに助けてもらっているくせに、自分で書き込んだことは一度もない。(M)

天上天下唯我独尊と宣言してクチコミなど「雑魚ども黙ってろ」というスタンスでいたいところだが、それでは天上天下唯我独尊の誤用となる。天上天下唯我独尊は「天の上にも天の下にも、人間に生まれなければできない、たった一つの尊い使命がある」という高尚な意味であり、天上天下唯我独尊というカッコいい言葉が使えない以上(私の人生には高尚な使命感はない)、クチコミに左右されても何ら批判されるべきものでない。クチコミは気にする。特に悪いクチコミだ。いいクチコミも少しは参考になるが、悪いクチコミの方が参考になるのだ。悪いクチコミをつぶさに見て、それでも買いたかったら買う。それだけだ。悪いクチコミをこれほど重要視するのは、自分がガッカリしないための予防線ともいえる。例えるなら、フラれる前にフったほうが傷が浅いということだ。ちなみに私はクチコミをしたことは一切ない。自分からお勧めしたことも一度もない。私がクチコミしたものを、他人が失敗だと思ったとしても責任を取りたくない。私がいいと思ったものは、自分だけが持つことにより優越感に浸りたいからだ。ようするに心が猫の額ほどに狭いのである。そのおかげでセガ・サターンは消えたのかもしれない。湯川専務には悪いことをした。(HK)

昔はクチコミといえば知り合いから知り合いへ口伝いで伝わっていたのだろうが、今はありとあらゆるモノやコトについてのクチコミをネットで享受できるようになった。わたしもM同様、何かを買ったりどこかへ出かけたりする前に、ネットのクチコミをチェックするようにしている。知り合いからのクチコミの場合、「あの人が言うなら」と試してみたくなる場合と、「あの人の言うことだから」と聞き流す場合があるが、ネットだと直接の知り合いではない人からの情報なので、信頼できるかどうかは、勘と(失敗を含めた)経験が必要になってくる。しかしやはり、いろんな情報があるのはありがたい。買うほうにとっては便利だけれど、売るほうはなかなか大変な時代なのかもしれない。(MT)

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