Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2009年5月22日(金) 「挑戦」

私は生まれたときから挑戦の連続、生まれながらにして戦士といえる。挑戦の対象となるのは語学だったからだ。日本語を覚えつつあった矢先の3歳のときに、ドイツに行く羽目になって日本語を忘れ、ドイツ語を幼稚園児程度の日常会話レベルまで操れるようになった矢先に、9割がた忘れていた日本語に挑戦し出した。そして挑戦は成功し、日本語は私の母語となった。母語となってしまった以上、私の脳みそにほかの言語が入り込むキャパシティはなくなった。だが他人が外国語を巧み操る姿は私に役立つシーン以外では腹立たしいが、私が巧みに操る姿は憧れだ。嫉妬する側でなく、嫉妬される立場は快感だ。英語の習得は中学生時代早々に諦めなければならなかったが、ほかの言語を習得できれば、違いの分かる大人という印象が出来るのではないかと考え、大学時代は色々な言語の授業をとった。フランス語、イタリア語、現代ギリシア語、ラテン語、韓国語、トルコ語、アラビア語。その姿はまるで風車に突撃していくドン・キホーテのようだった。大学生用語を使えば4月に必ず4月病に掛かっていたともいえる。習得できなかったとはいえ、外国語の授業で新しい体験を出来たのは誇りだ。「こんなのが出来ないなんてミゼラブル。実にミゼラブルだ。」、「和訳がたどただしいけど、あなた留学生?」などと言われる機会なんて体験したことがない(「ああ無情」という単語はこういう場面で使うのだと勉強にもなった)。今は再び英語を勉強しようと思いつつも、トルコ語、ポルトガル語、韓国語を習得したいと考えている。それぞれイスタンブールで騙された絨毯屋に仕返しがしたい、リオデジャネイロで強盗に出くわしたときに命乞いしたい、済州島の親戚に怒られたくないからだ。(HK)

最近よく目にする「デカ盛り料理」に一度挑戦してみたいと思っている。たぶん(絶対に)完食は無理だと思うが、ぜひやってみたい。この挑戦に際し、最も大切なのは料理選びだ。まずラーメンはスープを吸うので避けたい。食べても減らないという麺地獄に陥りそうだ。カレーもルーがご飯にしみこみ、食べても減らないご飯地獄になるし、何よりまずそうだ。デカ盛りでもできるだけおいしく食べたい。デカ盛りのパフェは体が冷えそうだから無理だし、トンカツもお寿司も私にはハードルが高い。残るのはステーキくらいだが、これならなんとなく頑張れそうな気がする。この場合「食べきったらタダ、食べきれなければ支払い」だとかなり緊迫感も高まる。無理かもしれないが、一度やってみたい。もしどこかでデカ盛りステーキに挑戦したら、結果はエディターズルームでご報告させていただきます。(M)

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