Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2009年5月8日(金) 「動物園」

動物園に行くと、なんだか動物がかわいそうに見えてくる。仲間と一緒に自然の中で生きたいだろうな、狭くてつまらないだろうなと思う。実際のところは、エサに不自由することもないので、ありがたいと思っていたりするのかもしれないが。動物園の中で一番好きなのは猿山である。高尾山の猿山がオススメだ。あそこで数時間じーっと猿を見ていたこともある。猿山はひとつの社会で成り立っている。ほかの動物たちと違って、ある程度自然に生活できている。飼育員さんも説明してくれるが、よく見ているとどれがボス猿で、どれがナンバー2かなどがわかってくる。エサが撒かれると、まずはボス猿が食べ、そのあとにそこそこ大きな猿たちが食べる。小さな子猿は残り物で我慢する。ある意味、秩序あるサル社会の生活態度には、人間も見習う点がある。もう少し弱者に優しくてもいいような気もするが…。やっと綱渡りができるような子ザルもいれば、芸ができる猿もいたりして、本当に見あきない。「猿のおしりの赤さって、猿によって全然違うのね~」などと感動もある。せっかく動物園に行っても、いつも猿山の前で長時間過ごしてしまい、珍しい動物はほとんど見られない。でもとても満足して帰路に着く。未体験の方は、ぜひ一度ご覧ください。きっとハマるはず!(M)

動物園など中学生の生物の課外授業で行った上野動物園以来行ってなく、なんと硬派な男だろうと自画自賛しようとしたら、昨年の12月に旭山動物園に行ったことを忘れていた。ブームに乗るなんて硬派な男のすることではないが、私は一旦はブームに乗ろうとして、踏み外し、ブームに乗ることに成功した者を口酸っぱく批判し、ブームが過ぎ去った後に「つはものどもが夢の跡」など言いながら誰もいなくなったステージに上がるタイプだ。その私がブーム真っ最中の旭山動物園に行くなど奇跡に近いが、旭山動物園はあくまでも寄り道であって、旅行の主目的は稚内でたこしゃぶを食べることにしたことは私の意地である。とはいえ、おまけのくせになかなか生意気だったというほかない。味覚の上ではたこしゃぶの完勝だが、視覚では旭山動物園に軍配が上がる。評判の行動展示に感心したのは私の純粋で素直な性格によるものだ。氷点下の中でも多くの人が来場していたのも納得できる。私がシロクマやペンギンなどを見るために、酷寒の中を唯々諾々と長蛇の列に並ぶのは、それを見たいという純粋な気持ちからだ。並んでいるほかの全員のように旭山動物園まで来たのに目玉を見ないともったいないというケチさの発露ではない。楽しめたおかげで入場料分、元を取った気がして満足した。(HK)

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