Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2009年3月27日(金) 「憧れの人」

憧れの人はいない。天はニ物も三物も我に与えたもうた。秀外恵中、才貌両全、完全無欠、生ける出木杉とは、まさに私のことであるはずがない。陰険な性格と、醜悪な顔、蒙昧な頭脳などを押し付けられたのだ。押し付けられた陰険な性格のおかげで、他人の長所は見つけられず、短所のみ見つける能力に優れていると自負しているが、実際は見つけた短所も的外れなので、人を見る目がないだけだ。したがって私に憧れた人はいい迷惑に違いない。人を見る目のない私から憧れたところで、誰も嬉しくないだろう。謙虚で奥ゆかしい性格でもある私が、他人に迷惑をかけることをしようなど望もうか。憧れの人がいないと自信過剰の人非人と思われるかもしれないが、こんなにも謙虚なのである。だから私に憧れる人がいてもいいはずだ。(HK)

わたしが憧れている人は高田純次(あえて敬称は省略します)。あれだけ適当でいながらも、誰からも憎まれず愛され続けるキャラにわたしは心底憧れる。還暦を過ぎながらも、変な格好(ときには裸体・・・)で堂々とカメラの前に立ち、適当なコメントをする。還暦を機に書かされ、出版した本のタイトルは「適当日記」。帯には「これがオレの最後の本だと思ってくれていいよ。売れたらまた出すけど」と、やはり適当なコメントが載せられている(この本はなぜかわたしの手元にある)。何を言っても、何をやっても「高田純次だから」でまかり通る存在だ。ナンパした女の子が、娘の友達だったというエピソードは有名だ。それでも笑って許される。以前、生まれ変わるならニコール・キッドマンがいいと書いたような気がするが、高田純次でも楽しそうだ。(M)

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