itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。
2009年3月13日(金) 「懐メロ」
ナツメロが「懐かしのメロディ」の略語だと知ったのは、そう昔ではなかった気がする。その言葉が古い曲を指すものだというのは知っていたが、カタカナでイメージしていたので、「懐かしの」が略されてそうなっていたとは知らなかった。しかし懐メロとは、どれくらい前のものを指すのだろうか? 21世紀に入ってからの曲を「懐メロ」という人もいるが、21世紀に入ったのはつい最近だし、そのあたりの曲は私にとっては「新しい曲」以外の何物でもない。10年くらい前の曲を聴くと「懐かしい」という気持ちより、「そういえば、こんな曲あったな」と感じる。やっぱり「懐メロ」には思い入れがないといけないようだ。かといって子供のころに夢中になっていた曲などは「懐かしい」というより「古いなー」と思ってしまう。というわけで、アラフォー(この表現はあまり好きではないのですが)真っ盛りが懐かしいと感じる「懐メロ」には、Winkのヒット曲の数々を選ばせていただきます。ああ、いい時代だった。(M)
驚愕した。知り合いがTRFを懐メロと表現したのだ。懐メロといえば、南こうせつやイルカなどフォークやグループ・サウンズのことと思っていたのだが、ハイパーメディアクリエイターなみに時代の最先端を行く小室ファミリーが懐メロとは・・・。私の頭の中のJポップが10年間止まっているのかもしれないが、今でも小室さんはテレビで見かけない日はない。まさに時代の寵児である。だが信じられないことに、そのテレビの内容は「時代に取り残された」とか「今の高校生はほとんど小室を知らない」、「裸の王様」という寂しい内容だ。少し前に高速のサービスエリアで売っているCD(演歌やフォークソング、綾小路きみまろを中心としたラインナップ)の中にTRFのCDがあったのが悲しかった。そしてT-BORANやWANDSなどビーイング系が並んでいたのも悲しさを増幅させた。しかし小室系が懐メロといえるのだろうか。歌詞を紐解いてみても、懐メロのイメージというのは「♪三畳一間の 小さな下宿(神田川/かぐや姫)」であり、決して「♪電話から さみしげなハニー オフィスに響くよ ちょっと待ってーーー(SWEET PAIN/globe)」ではないはずだ。小室さんには復活していただいて、懐メロという汚名を払拭していただきたい。あの事件で待望していたglobeバージョンの「Self Control」と「Get Wild」が発売中止となってしまったが、avexの松浦社長が6億円を弁済したことで、小室さんは今後楽曲を世に送り出し続けなければいけない。小室さんの、あのネチっこく絡みつくようなハモリが今後も聞けると思うと、楽しみでならない。(HK)